【平成２９年を迎えて　教育研究団体に聞く】北海道家庭科教育協会　佐々木貴子会長

（関係団体 2017-01-11付）

　謹んで新年のお慶びを申し上げます。皆様には、平素より本協会の研究活動に対し、ご理解とご支援をいただいておりますことに深く感謝申し上げます。

　本協会は、昭和二十四年に「小・中・高等学校・大学の一貫した家庭科教育を」という理念のもとに、小学校から大学まで連続して家庭科を学ぶという学習者の視点に立って発足した六十七年もの歴史をもつ研究会です。発足以来、家庭科教育に携わる教員が、それぞれの立場での実践や課題を持ち寄り、指導方法や指導内容の向上のために研鑚を積んでおります。

　平成二十八年度の研究については、主題を前年度に引き続き「よりよい生活を創る力をはぐくむ家庭科教育～学びを生活に生かす意欲を引き出す授業づくり～」とし、課題であった児童・生徒に問いを持たせるための教師の促しの工夫や発達段階に合わせた課題解決学習の展開や評価方法等の改善に取り組みました。

　研究大会は札幌市立宮の森中学校を会場にし、会場校教諭の横内のぞみ先生が授業を公開して下さいました。一年生対象の題材「和食のよさを知ろう」の授業では、宮の森中学校が全校で取り組んでいるユニット学習と名付けられた小集団を使った学習活動が展開されました。

　また、小学校の研究発表は、昨年度、札幌市立南月寒小学校で授業を公開して下さった札幌市立伏見小学校の濱野りな先生が学習の総括と授業後の児童の変容等について、高等学校の研究発表は、広尾高等学校の浜地暖加先生が、高校生の保育所・高齢者施設訪問の実習内容とその様子等についてご報告下さいました。

　夏の公開学習会は、「お茶と健康科学」と題して、日本茶専門店　お茶の玉翠園代表取締役の玉木康雄氏に日本茶の成分や効能・効果に関する講義とおいしい日本茶のいれ方のご指導を頂きました。

　皆様には本協会の活動にご支援を頂いておりますことに、心より感謝申し上げます。

　今後とも実りある研究を継続してまいりたいと存じますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

▼新年の事業計画

▽理事会

・期日＝２月１１日、３月１１日（午後1時30分～４時）

▽研究大会

・期日・会場未定

▼事務局＝札幌市立中央中学校（事務局長―名久井あけ美教諭）

▽E-mail＝kateikakyoukai@mail.goo.ne.jp

(関係団体 2017-01-11付)