石狩市の29年度予算案 教育費47%減19・8億円計上 厚田小中新築設計費盛る
(市町村 2017-02-14付)

 石狩市は九日、二十九年度予算案を発表した。一般会計は前年度当初比一〇・六%減の二百六十五億四千万円。教育費は四七・二%減の十九億八千九百六十二万円となった。給食センター整備が終了したため、大幅な減額となった。

 主な新規事業をみると、子どもの居場所づくり推進事業(協働事業)に二百四十四万円を充て、地域全体で子どもたちの育成に取り組むため、市民団体等による食事支援や学習支援などを実施。

 また、義務教育学校施設整備事業に五千八百万円を計上し、三十二年度に開校予定の仮称・厚田小中学校新校舎建築等の基本設計および実施設計などを行い、作業の本格化を図る。

 主な教育関係事業はつぎのとおり(金額単位・万円)。

▼子ども・子育て支援

▽子どもの居場所づくり推進・協働事業(新規)=二四四―市民団体等が行う食事や学習支援活動などの子ども居場所づくりの取組を支援

▽放課後児童健全育成=一六、二〇一―放課後児童クラブを新たに二クラブに新設(花川南小学校区二〇人、花川小学校区二〇人)

▽子どもの学習・生活支援=八一三―生活保護受給世帯やひとり親家庭等で支援が必要な世帯に対し、学習支援や生活支援を行う

▽子ども参加プロジェクト=六一―子ども会議を開催

▼雇用

▽若者人材育成・職場定着支援=二一〇―高校生への就活支援

▼学校教育

▽義務教育学校施設整備(新規)=五、八〇〇―三十二年度に開校予定の(仮称)厚田小中学校において、現在の厚田中学校用地に新校舎建築等のための基本設計および実施設計を実施

▽厚田区学校プール建設(新規)=一三、〇〇〇―三十年七月ころの供用を目指す

▽学力向上推進=五七九―教員免許を有する非常勤職員(エキスパートサポーター)を学校に配置

▽校務支援システム導入(教育情報化整備)=六九七―校務支援システムを導入し、教員の子どもと向き合う時間を確保する

▽中学校要保護・準要保護生徒就学援助=三、一二〇―部活動にかかる経費を支援するため、クラブ活動費を支援対象項目に追加

▽特別支援教育運営=二、八六〇―就学・教育相談、教員等への研修等の実施、特別支援教育相談員の配置、通常学級に加え、新たに特別支援学級に支援員を配置

▽蔵書充実(学校図書館等充実)=九八〇―学習や読書活動を推進するため、学校図書館の蔵書の充実を図る

▽外部指導者活用=四五一―スクール・アシスタント・ティーチャー(SAT)、学力向上サポーターの活用等に対して交付金を交付し、退職教員の組織的な学習支援の取組を推進する

▽学校支援地域本部=一三六

・学校支援地域本部事業(地域住民が学習支援や環境整備などのボランティアを実施)実施対象校一〇校

・あい風寺子屋事業(放課後に学習指導や伝統文化の体験活動を実施)

▽英語指導助手招致=一、六〇一―市独自に小学校一~四年生に生きた英語教育を実施するため、ALT(外国語指導助手)を四人配置

▽不登校支援=一、一六六―不登校児童生徒やその保護者の支援のため、スクールソーシャルワーカー等を配置し、学校復帰や将来的な社会的自立を目指す

▽生徒指導充実=五九九―Q―U(楽しい学校生活を送るためのアンケート)の全校実施、いじめや非行・不良行為への対応・支援を行う

▽その他主な施設改修=二、六五〇―生振小給食用小荷物専用昇降機改修、花川南小プール屋上シート改修、浜益中高圧ケーブル等改修

▼社会教育

▽放課後すこやかスポーツ教室(新規)=四五―児童の運動力向上のためのプログラムや食育指導の実施

▽情操教育プログラム=九七―子どもたちに様々な芸術文化に親しむ機会を設け、素直に感動できる心(情操)を育む

・おしゃべランド(音楽朗読劇の鑑賞、世界寺子屋運動の紹介)小学一年生対象

・The music(ジャズ音楽の鑑賞、演奏体験)中学一年生対象

・あい風コンサート(出前コンサート・演奏体験)小規模小学校の児童および保護者・地域住民対象

▼スポーツ・レクリエーション

▽健康・体力づくり推進=一三三―市民の健康増進を図り、総合型地域スポーツクラブや大学と連携して幼児から中学生までの子どもを対象にスポーツ教室を開催する

(市町村 2017-02-14付)

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