３０年度にも基本構想策定　青少年科学館の活用促進へ―札幌市教委

（市町村 2017-02-13付）

　札幌市教委は、三十年度を目途に「仮称・青少年科学館活用基本構想」を策定する。同館のコンセプトや運用、整備の方向性を示し、学校教育と連携した活用などを推進するもの。新年度から各種調査および検討に着手し、二十九年度末までに素案を作成する予定だ。

学校教育との連携目指す

　青少年科学館は、科学および科学技術に関する知識の普及啓発を通して、創造性豊かな青少年を育成することを目的に開館。来場者が関心をもちながら学びを深められる場を提供してきた。

　しかし、開館から三十五年が経過して施設も老朽化。また、科学技術の進歩に伴い、求められる役割や事業を見直す必要があることから、学校教育をはじめとする活用の在り方について新たな基本構想を策定することとした。

　札幌市教育振興基本計画の教育アクションプランでは、科学的知識を使って課題を明らかにし、証拠に基づき結論を導き出す「科学的リテラシーを育む学びの充実」を重要な施策として位置付けており、実現に向けたカリキュラムや展示物を考えていく。

　現在は、委託業者による現状の展示物や設備、他都市の状況などの事前調査を実施。二十九年度末までに素案を作成する見込みで、三十年度の策定を目指す。

(市町村 2017-02-13付)