恵庭市２９年度予算案　教育費２割減の１５億９５００万円　児童生徒の人間関係力向上へ新規事業

（市町村 2017-02-10付）

　恵庭市は七日、二十九年度予算案を発表した。一般会計は前年度当初比一・二％増の二百六十三億六百万円。うち、教育費は一八・四％減の十五億九千五百九十六万円で構成比は六・一％となった。

　新規事業をみると、小・中学生のコミュニケーション力や人間関係力の向上に向け、赤ちゃんとかかわる授業や外部講師による講座を実施するヒューマン・コミュニケーション事業や大学奨学金制度の実施などを盛り込んでいる。

　教育関係の主な事業はつぎのとおり（金額単位・万円）。

▼教育費

▽高校等入学準備支援金＝一九二―給付型制度

▽大学奨学金（新規）＝七〇〇

▽教育振興推進交付金＝五九九―特色ある教育活動の推進、コミュニティ・スクールの実施

▽恵庭中開校七十周年記念（新規）＝一〇

▽スクールソーシャルワーカー＝四五五

▽自己防衛力の向上＝三九―ＣＡＰ（子どもへの暴力防止）プログラムの実施

▽特別支援教育（学校補助員配置）＝一、六九一―通常学級内における支援

▽特別支援学級（学級補助員配置）＝二、五四五―特別支援学級における支援

▽スクールカウンセラー＝四〇五

▽メンタルフレンド＝三一―不登校児童支援対策、学生ボランティアによる家庭訪問を実施

▽教職員住宅整備改修＝七五七

▽学校教育校務支援システム＝五三九―小・中学校全十三校

▽小・中学校図書館蔵書整備＝四九六―図書購入

▽学力・知能テスト実施＝五八九

▽スクールバス更新＝一、八五三―スクールバス一台

▽土曜授業推進＝一九―小・中学校全十三校

▽ヒューマン・コミュニケーション（新規）＝二一五―赤ちゃん登校日、小・中学生ヒューマン・コミュニケーション講座の実施

▽英語指導助手招致＝一、四七一―外国語指導助手（ＡＬＴ）三人による英語教育の実施

▽小・中学校放送設備機器整備＝一、二八四―放送設備機器更新（柏陽中）

▽小・中学校ＩＣＴ教育環境整備＝四、八〇三―電子黒板、デジタル教科書導入（恵庭小、恵庭中、柏陽中）

▽小・中学校コンピュータ教室機器整備＝一、三三九―ＰＣ更新四一台（和光小）

▽小・中学校防音機能復旧＝八、五九七

▽小・中学校環境整備＝五、〇六四

▽文化振興（青少年・文化振興基金活用）＝四四九―文化祭の開催、郷土芸能団体への支援など

▽コミュニティ活動＝四六―小学校を拠点とした地域のコミュニティづくり（島松小・恵み野小学校区）、通学合宿への補助制度

▽フッ化物洗口＝一四三―全小学校の児童を対象に週一回実施

▽図書館運営（新規）＝一二、五三〇―市立図書館本館・分館の指定管理科

▽かしわのもりブックステーション・高校ブックライン＝五〇―ブックラインシステム保守（恵庭北高）

▽図書館ＡＶ機器更新（新規）＝九九二

▽郷土資料デジタル化推進（新規）＝五三〇―カリンバ遺跡資料のデジタル化による保存および公開の実施

(市町村 2017-02-10付)