江別市の29年度予算案 新規にCS運営経費 教育費は4割減の25.7億円(市町村 2017-02-13付)
江別市は八日、二十九年度予算案を発表した。一般会計は前年度当初比五・四%減の四百三十九億五千万円。うち、教育費は四三・三%減の二十五億七千六百九万円。江別第一小学校の新校舎建設が完了したことなどにより減少した。教育費の割合は五・九%。
新規にコミュニティ・スクール事業を立ち上げ、CS運営経費二百九十五万円を措置した。
また、ICT機器を活用した教育の充実に向け、情報教育推進に二千九百七十四万円を充て、デジタル教科書の購入拡大を図る。
算数・数学は小・中学校全学年に導入するほか、新たに国語を全小・中学校に段階的に整備。今回は、小学校二学年分、中学校一学年分の導入を盛り込んだ。
このほか、経済的な理由により就学の援助が必要な世帯に対し、学用品費、給食費、修学旅行費、医療費などを支給する「小・中学校教育扶助費」を拡大し、一億八千九百八十三万円を計上した。
教育関係の主な事業はつぎのとおり(金額単位・万円)。
▼自然・環境
▽環境教育等推進=四〇二―小学校向け出前授業、ごみ減量体験講座、出前環境学校、夏休み環境学校など
▼産業
▽「食」と「農」の豊かさ発見実践=三五六―小学生:農業体験学習等。中学生:市内生産者等を招いた授業、地場産食材を使ったレシピコンテスト
▽有給インターンシップ等地域就職支援=一、三〇五―市内企業による大学生有給インターンシップ受入れを支援。大学生は市内企業で継続してインターンシップを行い、企業は従事中の賃金を支払う
▽高校生就職支援=二五〇―インターンシップ参加者の事前研修、面接指導・研修、企業交流会
▼安全・安心
▽交通安全教育・啓発=九二五―交通安全教室、通学路街頭指導の実施
▼子育て・教育
▽放課後児童クラブ施設整備=一五九―いずみ野小の余裕教室を利用した放課後児童クラブの開設
▽コミュニティ・スクール(新規)=二九五―えべつ型コミュニティ・スクールの運営経費
▽小・中学校教育費扶助=一八、九八三―経済的理由により就学の援助が必要な世帯に対し、学用品費、給食費、修学旅行費、医療費などを支給する。PTA会費、生徒会費を支給項目に追加
▽いじめ・不登校対策=五九〇―専任指導員による電話・面談相談、スクールカウンセラーによる教育相談
▽情報教育推進=二、九七四―教育用パソコン等ICT機器維持管理経費、教育用パソコンの更新(タブレットPC導入)、デジタル教科書の購入(算数・数学~小・中学校への全学年整備、国語~全小・中学校へ段階的整備)
▽小・中学校学習サポート=九三二―複数教員による指導(小・中学校)、夏季・冬季休業中の補充的学習(小・中学校)、放課後の補充的学習(中学校)
▽小・中学校外国語教育支援=二、八〇六―小学校全学年で外国語指導助手による外国語活動を行う。中学校の英語の授業時にTTを行う
▽児童生徒体力向上=六七―北翔大学の協力のもと、小学校低学年向けに基礎的な運動を継続的に行える「朝運動プログラム」を実施する:朝運動プログラムの実施(文京台小)、出前授業の実施(三校予定)、走り方教室の実施
▽放課後児童クラブ運営費補助金=八、六七八
▽江別小学校・江別第三小学校統合校建設=一三、五五八―グラウンドなどの外構工事
▽児童会館地域交流推進=五、五七四
▽特別支援教育推進=四、九九八
▽特別支援学級生活介助=五、〇〇四
▼生涯学習・文化
▽子どもの文化活動育成(土曜広場)=九〇
▼協働
▽協働を知ってもらう啓発=七一―子どもたちに協働の理念を知ってもらうためのパンフレット作成など。クリアファイルの配布(小四)、パンフレットの配布(中二)、出前講座(小四、中二)
▽小・中学生国内交流研修=一六五
▽中学生国際交流=二六六
(市町村 2017-02-13付)
その他の記事( 市町村)
札幌市教委が さっぽろっ子「学び」のススメ作成 新年度に配布 より良い習慣づくりを 合言葉は「まほうのかいわ」
札幌市教委は、家庭向けの啓発資料として「さっぽろっ子『学び』のススメ」のリーフレットを作成した。学校と家庭が一体となって子どもの学習習慣・運動習慣・生活習慣づくりを支えるための指針。子ども...(2017-02-14) 全て読む
石狩市の29年度予算案 教育費47%減19・8億円計上 厚田小中新築設計費盛る
石狩市は九日、二十九年度予算案を発表した。一般会計は前年度当初比一〇・六%減の二百六十五億四千万円。教育費は四七・二%減の十九億八千九百六十二万円となった。給食センター整備が終了したため、...(2017-02-14) 全て読む
千歳市が29年度予算案発表 教育費は微増の34・6億円 CS導入へモデル校活動費
千歳市は九日、二十九年度予算案を発表した。一般会計三百八十二億円のうち、教育費には前年度当初比五・二%増の三十四億六千八百万円を措置。新規にコミュニティ・スクール(CS)導入に向けた検討を...(2017-02-14) 全て読む
特色ある学校教育推進事業連絡会議―札幌市教委 取組充実へテーマ別に協議 19校・1園が成果報告
札幌市教委は九日、市教委会議室で「札幌らしい特色ある学校教育推進事業」第二回研究実践校連絡会議兼推進検討プロジェクト会議を開催した。雪・環境・読書の各テーマを研究してきた研究実践校十九校・...(2017-02-13) 全て読む
30年度にも基本構想策定 青少年科学館の活用促進へ―札幌市教委
札幌市教委は、三十年度を目途に「仮称・青少年科学館活用基本構想」を策定する。同館のコンセプトや運用、整備の方向性を示し、学校教育と連携した活用などを推進するもの。新年度から各種調査および検...(2017-02-13) 全て読む
28年度リサイクル堆肥活用校 食への意欲・関心高まる 札幌市教委が実施報告書まとめる
札幌市教委は、二十八年度「フードリサイクル堆肥活用校」の実施報告書をまとめた。小・中学校百七十八校でフードリサイクル堆肥を活用し、「食べものに関して意欲・関心が高まった」「栽培活動への意欲...(2017-02-10) 全て読む
児童生徒等の結核感染なし 札幌市教委が報告
札幌市教委は六日、市教委で二十八年度札幌市学校結核対策委員会を開催した。結核健康診断・定期健診の結果から、結核となった児童生徒および教職員はゼロだったことなどを報告した。 なお、市...(2017-02-10) 全て読む
新たな家庭支援など盛る 第2次児童相談体制強化プラン案―札幌市
札幌市は、六日の文教委員会で第二次札幌市児童相談体制強化プラン案を公表した。二十九年度から三十一年度までを重点期間として、児童相談所を中心とした取組の方向性を示したもの。方向性に関する具体...(2017-02-10) 全て読む
恵庭市29年度予算案 教育費2割減の15億9500万円 児童生徒の人間関係力向上へ新規事業
恵庭市は七日、二十九年度予算案を発表した。一般会計は前年度当初比一・二%増の二百六十三億六百万円。うち、教育費は一八・四%減の十五億九千五百九十六万円で構成比は六・一%となった。 新規...(2017-02-10) 全て読む
札幌市29年度当初予算案の教育・子育て関連事業④
札幌市の二十九年度当初予算案のうち、教育・子育て関連事業はつぎのとおり(金額単位・万円)。 ▼市民文化局 ▽小学校併設地域交流施設整備事業費=八、一〇〇―小学校の改築に合わせて地域交流...(2017-02-09) 全て読む