札幌市教委が さっぽろっ子「学び」のススメ作成 新年度に配布 より良い習慣づくりを 合言葉は「まほうのかいわ」 (市町村 2017-02-14付)
札幌市教委は、家庭向けの啓発資料として「さっぽろっ子『学び』のススメ」のリーフレットを作成した。学校と家庭が一体となって子どもの学習習慣・運動習慣・生活習慣づくりを支えるための指針。子どもに寄り添い、伸びを認め、意欲を高めるための五つのポイントを示している。
二十六年度に実施した「札幌市児童生徒の実態に関する基礎調査」では、家庭での学習時間は、小・中学校ともに「ほとんどしない」と回答した割合が、過去に調査した二十三年度に比べて減少しているものの、「十五分以内」「ほとんどしない」と回答した子どもの割合が小学五年生で一五・七%、中学二年生で二六・七%となっている。
また、二十七年度の「学習などについてのアンケート~札幌市全体の共通指標」では、「普段から計画を立てて勉強している」という項目について、肯定的な回答が小学校で五六・三%、中学校で三二・六%と他項目より低く、札幌市の子どもにとって家庭における学習習慣づくりやそれを支える生活習慣づくりなどが課題となっている。
このため、市教委では本年度に作成委員会を発足させ、家庭向けの啓発資料として「さっぽろっ子『学び』のススメ」を作成。学ぶ力の育成に向けた五つのポイントの頭文字をとり、「まほうのかいわ」を合言葉に、学校と家庭が一体となって学習習慣・運動習慣・生活習慣づくりを目指す。
「ま」は「学んだことを一緒に振り返りましょう」、「ほう」は「方法を一緒に考えましょう」となっており、子どもが自分で決めることを促すための“背中を押す”メッセージを求めている。
「の」は「伸びを認め、ほめましょう」で、子どもの伸びを認めるため、「お手伝いをしてくれて、ありがとう」など保護者自身が子どもに対して自分の気持ちを示すような言葉がけを求めている。
「かい」は「改善に向けて、生活を一緒に振り返りましょう」、「わ」は「分からないこと、できないことに挑戦できるよう励ましましょう」となっており、子どもの継続した取組を支えるため、命令するのではなく一緒に取り組むような声かけを求めている。
新年度に全市立小・中学校に配布。学校を通じて全家庭に配布する予定となっている。
(市町村 2017-02-14付)
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