オリンピック等教育推進事業　研究推進校を６０校に拡充　ミュージアム活用し学習も―札幌市教委

（市町村 2017-04-07付）

　札幌市教委は、二十九年度のオリンピック・パラリンピック教育推進事業について研究推進校を六十校に拡充する。五輪教育の学習モデル形成に向け、研究を進めるもの。札幌市スポーツ局と連携し、新たに三十校で札幌オリンピックミュージアムを活用した授業を行うなど取組の充実を図っていく。

　同事業は、冬季五輪大会を開催した札幌市の歴史と伝統を踏まえた学習を通して、児童生徒の五輪への理解を深めるとともに、「ふるさと札幌」を愛する心の育成を目指すもの。二十八年度は、①学校にオリンピアン・パラリンピアンを招いて行う学習②札幌ウィンタースポーツミュージアムを活用した学習③冬季スポーツ施設を活用した学習―の三点合わせて二十九校を研究推進校に指定し、研究を進めてきた。

　二十九年度は、①に十五校程度、③に十五校程度研究推進校を指定し、二学期から本格的に研究を進めていく予定となっている。

　また、②については、ことし二月に札幌ウィンタースポーツミュージアムが札幌オリンピックミュージアムとしてリニューアルオープンしたことから、オリンピックミュージアムを活用した学習を実施することとした。三十校を研究推進校に指定する予定となっている。

　また、市スポーツ局が主体となり、同ミュージアムを活用した取組を検討する検討委員会を四月下旬から五月上旬にも設置する予定。オリンピック・パラリンピックに出場した選手やスポーツに関する専門家を委員に任命することとしており、児童生徒が五輪への理解を深めるとともに、「ふるさと札幌」を愛する心を育成するために各学校が取り組みやすい施設利用の在り方などを話し合っていく。

(市町村 2017-04-07付)