札幌市教委が全国学力・学習状況調査で説明会　学ぶ力育成へ取組充実を　「学び」のススメの活用例紹介

（市町村 2017-04-07付）

　札幌市教委は四日、ＷＥＳＴ１９で二十九年度全国学力・学習状況調査にかかる説明会を開催した。小・中学校全校の管理職が参加。学ぶ力の育成に向けて、さっぽろっ子「学び」のススメの活用例や課題探究的な学習を取り入れた授業の工夫改善の取組について説明した。

　この日、小・中学校の校種ごとに説明会を実施した。このうち、小学校の部では冒頭、廣川雅之教育課程担当課長があいさつ。全国学力・学習状況調査の目的にふれたほか、自校の課題改善に向けて作成し、取組を実行する学ぶ力育成プログラムについて、「本年度も引き続き、検証改善サイクルに基づき、より一層、取組の充実を図ってほしい」と呼びかけた。

　続いて、船着千世義務教育担当係長が「学ぶ力の育成」について説明。二十九年度さっぽろっ子「学ぶ力」の育成プランの概要を提示したほか、学ぶ力の育成に向けた重点として、「自校の“学ぶ力”育成プログラムの有効活用」「自ら疑問や課題をもち、主体的に解決する課題探究的な学習を取り入れた授業の工夫改善」「さっぽろっ子“学び”のススメの配布と活用」の三点を挙げた。

　このうち、さっぽろっ子「学び」のススメについては、学校・家庭が一体となって「学ぶ力」「健やかな身体」「豊かな心」育成のための習慣づくりを行うというリーフレット作成の趣旨を説明。学ぶ力の育成に向けた取組の五つの頭文字をとった合言葉「まほうのかいわ」のもと、児童生徒の学習・運動・生活習慣づくりを行っていくことも示した。

　さっぽろっ子「学び」のススメの活用については、家庭とのかかわりとして保護者と懇談会等で情報交流を行うほか、学年・学校だより等を通じて情報提供を行うなど、年間を通した取組例を紹介した。

　また、課題探究的な学習を取り入れた授業の工夫改善では、授業づくりの六つのセルフチェックの活用や、発達の段階に即した学習の実施等について説明した。

　このあと、高橋健一義務教育担当係長が全国学力・学習状況調査の実施に当たっての留意点等を説明した。

(市町村 2017-04-07付)