札幌市小学校長会が総会・研修会　未来創造する札幌人育成　４部会で２ヵ年研究開始

（関係団体 2017-04-24付）

２９年度の運営方針や活動の重点を確認した

　札幌市小学校長会は二十日、ホテルライフォート札幌で四月総会・研修会を開催した。本年度の運営方針や活動の重点を決定。円山小の野寺克美校長を会長とする役員体制を固めた。活動については、共同研究主題「未来を創造する札幌人を育成する豊かで確かな小学校教育の実現」のもと、七つの専門部会で研究を進めていくことを確認。各部会のうち、管理法制部など四部会で新たに二ヵ年計画の研究をスタートさせる。＝野寺会長のあいさつ概要は別記事＝

　冒頭、野寺会長があいさつ。校長会の役割にふれたほか、札幌市教委と一層の連携強化を行う方針を示した上で、「不易と流行の二つの観点から、今後の教育の動向を確実に見据え、学校の果たすべき課題の解決を見通す必要がある。自らの教育理念と豊かな見識に基づき、一層の連帯と協調のもと、情報を共有し、研鑚を重ね、活力ある校長会を目指していこう」と呼びかけた。

　来賓あいさつでは、札幌市教委の長岡豊彦教育長が登壇。組織のリーダーとしての在り方にふれたほか、「職場の上司と部下は上下関係ではなくパートナー。しっかり役割分担をして、組織目標を見極めて一緒に仕事をすることで組織力を発揮できる」と述べた。

　また、「不祥事」「さっぽろっ子学びのススメ」「いじめの問題」の三点にふれたほか、校長のビジョンを教職員と共有し、取組を推進するよう求めた。

　このあと、三月総会で選出した役員・理事・事務局幹事を紹介。研修では、引地秀美学校教育部長が講演した。

　議事では、本年度の運営方針と活動の重点などを決定。活動の重点には、「学校経営の充実」「研修活動の充実」「組織の充実強化」の三点を掲げた。

　活動の具体化としては、カリキュラム・マネジメントの充実や生徒指導の充実など七点を提示。「知・徳・体の調和のとれた学びを推進するための、札幌らしい特色ある学校教育の推進に努める」「学校・家庭・地域社会・関係機関との連携を図り、児童理解に基づく生徒指導に努める」などといった活動に取り組んでいくこととした。

　また、共同研究主題「未来を創造する札幌人を育成する豊かで確かな小学校教育の実現」のもと、各専門部が研究課題・視点を設定。このうち、管理法制部や保健体育部、生徒指導部、特別支援教育部が新規に二ヵ年計画で研究を始める。

　活動計画では、十月十六日に経営法制研修会、来年二月八日に研究大会を開くことを確認した。

(関係団体 2017-04-24付)