旭川市教委が旭川市確かな学力育成プラン作成　理念実現へ取組まとめる

（市町村 2017-05-01付）

平成２９年度旭川市確かな学力育成プラン（クリックすると拡大表示されます）

　【旭川発】旭川市教委は本年度、子どもたちの学力向上を図るための取組を示した「旭川市確かな学力育成プラン」を作成した。旭川市教育大綱に示された「主体的に学び力強く未来を拓く人づくり」の実現に向けて、市教委、学校、教員、地域、家庭が担う役割をまとめたもの。市教委は、「それぞれが担う役割を理解し、協力しながら取組を一層強化していきたい」と話している。

　このプランは、旭川市教育大綱に示されている「主体的に学び力強く未来を拓く人づくり」の実現に向け、社会に開かれ、市民の信頼と期待に応える教育行政の推進を図るために作成したもの。

　市が掲げる学校教育推進基本方針の基本理念「夢や目標に向かい　力強く未来を拓く　旭川の子どもの育成」を踏まえ、「児童生徒の実態把握」「全国学力・学習状況調査等の結果分析・改善策の公表」「確かな学力の育成」に取り組むことを示した。

　確かな学力の育成を図る三つのポイントとして、①授業改善②落ち着いた学習環境づくり③望ましい習慣づくり―の三点を挙げている。

　①については、基礎的・基本的な知識・技能の確実な習得を図るとともに、主体的・対話的で深い学びの授業を展開していく。

　②については、信頼感と安心感に根ざした学級経営や学習意欲を高める教室環境の整備に取り組む。

　③については、発達段階を踏まえた、〝自ら学ぶ力〟の育成のほか、メディア接触時間の改善を図るため、児童生徒が主体となる取組を行う。

　各学校では、退職教員や学生ボランティアを活用した学習支援を行う補充的な学習等の充実や、少人数学級編制の推進などを展開する。

　家庭に関しては、子どもたちの学習習慣・生活習慣の定着に向け、市内中学校の生徒会役員等と専門家を交えた「生活・学習Ａｃｔサミット」の開催や、家庭学習啓発リーフレット『家庭学習のすすめ』を発行し、保護者などに配布する。

　さらに、地域については、各教科や領域等の学習で、退職教員や学生ボランティアなどの地域人材等の活用促進を図る。

　市教委は、「このプランの趣旨を踏まえながら、市教委をはじめ、学校、地域が一体となって、それぞれが担う役割を理解し、協力しながら取組を一層強化していきたい」と求めている。

　なお、このプランは市教委のホームページで公開しているほか、市内の各小・中学校に配布している。

(市町村 2017-05-01付)