スポーツ庁の地域活性化事例集　本道から網走市を紹介　道教委で寄贈式を挙行

（道・道教委 2017-05-01付）

事例集を手にする佐々木氏、岩本氏、柴田教育長、了津氏（左から）

　スポーツ庁が進めていた『〝まんが　スポーツで地域活性化〟事例集』全十二巻が完成した。その第一巻には、本道から、網走市の取組が紹介されている。スポーツ庁は、全国の中・高校などに事例集を配布することとしており、そのプレイベントとして、四月二十七日に道庁別館で寄贈式を行った。

　この事例集は、地域の若者に、「スポーツが地域活性化の起爆剤となり得る」ことを周知し、これからの地域活性化を支える意識を醸成しようと企画。日本生命保険相互会社、スズキ㈱の協賛を得て実現した。

　全国から、スポーツで地域活性化に成功した十二の事例を選定。地域の若者が等身大の目線で、地域愛をもって制作することで、より若者層に響く作品になるとの考えから、まんがの制作は、選定した事例の地区やその近隣地域に在住する専門学校生などに依頼した。

　本道については、ラグビーを中心としたスポーツ合宿を通して地域を活性化した網走市の事例が選定された。まんがは、石狩市出身で、札幌放送芸術専門学校の卒業生・なつき凜氏が担当。スポーツ庁職員とともに、網走市で取材し、母校の後輩の協力も得て、作品を完成させた。

　寄贈式には、寄贈者として、日本生命保険の佐々木泰執行役員・北海道営業本部長、スズキ自販北海道の了津隆雄常務執行役員が出席し、柴田達夫教育長に事例集を手渡した。

　事例先代表として、網走市教委の岩本博隆社会教育部次長も臨席し、「今後も国内外から合宿を誘致し、チームの目的達成に貢献したい。今回紹介されたことで、職員のやる気が出るし、地域への理解も深まった」とあいさつした。

　謝辞に立った柴田教育長は「本道から網走市の事例を、全国の皆さんに読んでいただけることをうれしく思う。子どもたちが作品を読み、目標に向かって取り組み続けることで、成果を出せることを学ぶ参考にしたい。市町村にも、地域創生に活用してほしい」と述べた。

　事例集は、今月中旬から、全国の中学校や高校、大学など約二万校の図書館に寄贈する。本道では、約一千校が対象になるという。

(道・道教委 2017-05-01付)