英検の2次試験開催地 寿都・羽幌を加え17市町 道教委が要請、今後も拡大を
(道・道教委 2017-05-01付)

 本道における英検の二次試験(面接)開催地に本年度、寿都町と羽幌町が加わり、十七市町となった。道教委が、英検を実施する日本英語検定協会に要請し実現した。英検を受験したことがある道内の中高生は、全国平均に比べて低く、道教委では、広域な本道において、試験開催地が都市部に限られ、遠隔地の生徒は受験が難しいと分析。その解消を図るため、協会に開催地拡大を求めていた。今後も、一層の拡大に向け、働きかけていく考え。

 道教委では、道立高校を卒業するすべての生徒に、英語で日常的なコミュニケーションができる力を身に付けさせることを、道独自の到達目標として設定。その実現に向け、到達度を把握しながら、本道の子どもたちの英語力向上に努めている。

 文部科学省が四月に公表した二十八年度英語教育実施状況調査結果(基準日二十八年十二月一日)によると、英検三級以上を取得している中学校三年生は、全国の一八・一%に対し、本道は一一・三%。英検準二級以上を取得している高校三年生は、全国の一三・〇%に対し、本道は一〇・六%で、道内の中高生は、全国平均を下回っている。

 また、英検を受験したことがある中三は、全国の三七・一%に対し、本道は二五・一%。高三は、全国の三四・一%に対し、二五・三%にとどまっている。

 英検は、筆記とリスニングの一次試験を在籍校で受験できるが、面接形式のスピーキングを行う二次試験は、協会が設置する会場で行う。

 本道における英検の二次試験会場は、空知・石狩・後志・胆振・渡島・上川・留萌・宗谷・オホーツク・十勝・釧路の十一管内で、滝川・岩見沢・札幌・小樽・室蘭・苫小牧・函館・旭川・名寄・留萌・稚内・網走・北見・帯広・釧路の十五市となっている。

 道教委では、広域な本道において、試験会場が都市部に限られていることから、遠隔地に住み、受験が難しいことなどが、子どもたちの英語力に影響を与えているのではないかと分析。

 そこで、協会に面接試験の会場拡大を要請した。

 その結果、本年度は、後志管内の寿都町と、留萌管内の羽幌町が追加され、十七市町で実施できることととなった。

 道教委では、さらに開催地を増やすよう働きかけていく考え。

(道・道教委 2017-05-01付)

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