道教委の道立学校間連携実施校 本年度は5組10校で 新たに特別支援学校も対象
(道・道教委 2017-05-09付)

 道教委は、道立学校間連携の本年度実施校に、富川高校・平取高校など五組十校を決定した。近隣道立学校が連携し、相互に教員を派遣して教育活動の一層の充実を図るもので、本年度からは、従来の高校に加え、特別支援学校も対象となった。同事業では、年間を通しての連携だけではなく、短期間での連携も可能で、年度途中でも随時申請が可能であることから、道教委では、教育活動の一層の充実に向けて事業の活用を呼びかけている。

 同事業は、道立学校間で連携し、相互に必要とする教員を派遣することで、教育活動の一層の推進を図るもの。

 連携する学校では、教育課程の維持充実を図るため、「連携学校の教員が相互に連携する学校に出向いて行う授業」(派遣授業)と「その他必要に応じ、連携する学校の教育活動への相互協力」を行う。学校からの要望に応じて、本年度からは、特別支援学校も対象となった。

 本年度の実施校は、富川高・平取高、清里高校・小清水高校、根室西高校・根室高校、江差高校・上ノ国高校、滝上高校・紋別高等養護学校の五組十校。

 富川高・平取高の連携では、平取高から富川高に家庭科の教員一人を、富川高から平取高に音楽の教員一人を派遣。いずれも週一回、年間七十時間を予定している。

 清里高・小清水高では、小清水高から清里高に家庭科の教員一人を実習時に派遣。年間で四十時間を予定している。清里高からは、地歴公民の教員一人を週二回で年間百二十四時間、商業の教員一人を週二回で年間六十二時間派遣する。

 根室西高・根室高では、根室高から根室西高に音楽の教員一人を週二回、年間で百四十時間派遣。根室西高から根室高へは、家庭科の教員一人を週二回、年間二百十時間派遣する。

 江差高・上ノ国高の連携では、上ノ国高から江差高に商業の教員一人を年間で五時間派遣。江差高から上ノ国高へは、美術の教員一人を週一回、年間七十時間派遣する予定。

 滝上高・紋別高等養護では、紋別高等養護から滝上高に音楽の教員一人を週一回、年間で七十時間派遣する予定で、滝上高からは、七教科の科目で校長など十人を年間二十六時間派遣する予定。

 同事業は、年間を通しての連携だけではなく、例えば修学旅行前の期間に、行き先の外国語を教える教員を派遣するなど、短期間での連携も可能。また、年度途中でも、申請を随時受け付けている。

 道教委では、「専門性の高い教員が交流することで、教員としての力量向上にもつながる効果もある」とし、事業の活用を呼びかけている。

(道・道教委 2017-05-09付)

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