道町村教委連が２９年度総会　７月に教育委員研修会　新会長は豊島氏（安平町教育長）

（関係団体 2017-05-16付）

文教施策要望に定年退職教職員の活用を盛り込むことを決めた

　道町村教育委員会連合会は十一日、ホテルライフォート札幌で二十九年度総会を開催した。七月に市町村教育委員研修会、十月に教育長部会研修会・新任教育研修会を、ともに札幌市内で開催することなどを盛り込んだ二十九年度事業計画を決定。役員改選では、新会長に安平町の豊島滋教育長を選出した。

　役員と評議員合わせ約六十人が出席。冒頭、栗本英彌会長があいさつ。次期学習指導要領のキーワードとして〝社会に開かれた教育課程〟を挙げ、その実現に向けて、「教育課程の実施をはじめとする学校運営を、学校運営協議会や様々な地域人材などとの連携を通じて支えていくことなどについて、より積極的に進めていくことが重要」と指摘。同連合会として、「道教委をはじめ関係機関と緊密に連携しながら、教育委員会相互の情報交換や研修機会の確保に努め、各町村における教育を力強く推進することによって、今後とも本道教育の充実・発展に寄与していきたい」との考えを示した。

　続いて、道教委の中村隆信委員が祝辞。次期学習指導要領への対応、学力・体力の向上、いじめ・不登校への対応、コミュニティ・スクールなど教育行政を推進する上での課題にふれながら、道教委として、「学校、家庭、地域、行政の綿密な連携のもと、一丸となって本道教育の充実・発展に取り組んでいく」と強調。「それぞれの地域において、よりよい学校づくり、よりよい教育環境の整備・充実に向けて一層の取組をお願いしたい」と呼びかけた。

　議事に移り、二十八年度の事業報告、収支決算・監査報告を承認。二十九年度事業計画、収支予算、三十年度文教施策に対する要望事項について審議し、いずれも原案どおり決定した。

　事業計画には、七月十一日に第五十四回道市町村教育委員研修会、十月二十六日に教育長部会研修会（行財政・学校教育・社会教育委員会）・新任教育長研修会を、ともに札幌市内で開催することを盛り込んだ。

　三十年度の文教施策に対する要望事項では、正規教職員の長期休暇の代替について、「定年退職教職員を活用」することを新たに盛り込むことを決めた。

　役員改選を行い、会長に

安平町の豊島教育長を選出。豊島会長は「役員の皆さんの力添え、本日出席のすべて皆さん方の支援と協力を全面的にいただきながら、重責を全うしていきたい」と抱負を述べた。

　二十九年度の役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽会長＝豊島滋（安平町教育長・新）

▽副会長＝菅原裕一（豊頃町教育長・新）、番坂啓介（幌延町委員長・新）、三澤吏佐子（清水町委員長・新）

▽監事＝池田文敏（苫前町教育長）、土井昌昭（積丹町委員長・新）

(関係団体 2017-05-16付)