札幌市高・特校長会が進路探究セミナー　将来をみつめる機会に　新１年生２３００人参加

（関係団体 2017-05-16付）

曽田氏は、好きなことに積極的に取り組むよう求めた

　札幌市立高校・特別支援学校長会（武内達也会長）と札幌市教委は十一・十二日、市内のわくわくホリデーホールで二十九年度進路探究セミナーを開催した。二日間で、全市立高校の一年生と市立札幌開成中等教育学校四年生合わせて二千三百十六人が参加。北海道教育大学岩見沢校芸術・スポーツ文化学科講師の曽田雄志氏が「今を生きる」と題して講演したほか、「私の夢・将来の夢」をテーマに代表生徒によるパネルディスカッションを実施するなど、これからの高校生活や進路について考えを深めていた。

　札幌市では、札幌市教育振興基本計画に基づき、将来の生き方や進路について考える「進路探究学習」を推進。その一環として毎年、新一年生を対象とした進路探究セミナーを開催している。

　今回、十一・十二日の二日間に分けて開催。二日間で二千三百十六人の生徒が参加した。

　このうち、十二日の開会式では武内会長があいさつ。同セミナーについて、「自分の将来をみつめ直すいい機会。積極的に参加し、これからの高校生活に、さらなる夢や希望をもって過ごすためのものにしてほしい」と呼びかけた。

　来賓あいさつでは、札幌市教委の大友裕之教育次長が登壇。同セミナーなどの進路探究学習を通して、自分らしい生き方を実現する力を身に付けることに期待を寄せた。

　続いて、曽田氏が「今を生きる」と題して講演。曽田氏は、自身がプロサッカー選手になるまでの思いや選手生活のほか、選手引退後の生活等を説明した。

　中学生の時には、自身の実力からプロサッカー選手になることはあまり考えていなかったものの、好きなサッカーに夢中で取り組んでプロサッカー選手になれたことを説明。「自分の好きなことや気になることを後回しにせず、自分なりにやってほしい」と呼びかけた。

　また、プロサッカー選手引退後に発生した東日本大震災の際には、自分に何かできることはないかと考え、ボランティア団体の「ＥＮプロジェクトジャパン」を結成したことを説明。子どもたちに靴を届けるなど、活動を紹介し、「自分の気になること、自分の大好きなことに自信をもって行動し、社会に出てきてほしい」と呼びかけた。

(関係団体 2017-05-16付)