道教育振興会が定期総会　本道教育の活性化に寄与　３０年１月に教育会議開催

（関係団体 2017-05-15付）

あいさつする紺野会長

　道教育振興会（紺野忠一郎会長）は十一日、ホテルライフォート札幌で二十九年度定期総会を開いた。基本方針「今日のわが国の教育の動向を見極め、克服すべき教育課題をとらえ、北海道教育の正常化と活性化に寄与する」のもと、「公正な教育世論の喚起と交流を図る」ことなどを重点とした活動方針を決定。事業計画には、三十年一月に札幌市で北海道教育会議を開くことなどを盛り込んだ。

　総会では、紺野会長があいさつ。昨年十二月の中央教育審議会答申で示されたキーワードについて、「〝不易と流行〟の視点から再考し、実践化に努めていくことが極めて大切」と述べた。

　また、「子どもの現状に応じた多種多様な体験活動によって、見方・考え方・行い方を体得させていく」ことの重要性を挙げた。

　さらに、「学校・家庭・地域などが連携し、地域の特色を生かしたグローバルな実践を試行していきたいと願うことが大切」と指摘。それらの実践が、全道各地から発信されることに期待を寄せた。

　続いて、「学校・家庭・地域を結ぶ架け橋として、子どもたちが心身ともに健やかに成長できるよう、理解と協力を」と呼びかける高橋はるみ道知事のメッセージを披露。また、道教委の小形秀雄教育指導監、札幌市教委の引地秀美学校教育部長が祝辞を述べた。

　小形教育指導監は、新学習指導要領への対応、子どもたちの学力向上など、教育行政推進上の課題や道教委の取組を挙げ、支援と協力を求めた。

　引地学校教育部長は「子どもたちが生涯にわたって必要とされる資質・能力を身に付け、自立的に生きることができるよう支援、協力を」と呼びかけた。

　議事に入り、二十九年度活動方針・事業計画を決定した。

　活動方針では、「今日のわが国の教育の動向を見極め、克服すべき教育課題をとらえ、北海道教育の正常化と活性化に寄与する」ことを基本方針に設定。活動の重点として、「公正な教育世論の喚起と交流を図る」ことなど五点を掲げた。

　事業計画では、第十六回北海道教育会議（三十年一月二十六日、ホテルライフォート札幌）を、道退職校長会との共催で開くことを決めた。

　第三十三回「北海道の教育を考える会～空知の集い」（八月二十六日、岩見沢市民会館）、第二十一回「教育を考える女性フォーラム」（九月一日、札幌市立中島中学校）の開催のほか、第三十七回「青少年に夢と希望を」作文コンクールの実施、会報『教育振興』の発行も計画に盛り込んだ。

(関係団体 2017-05-15付)