壮瞥町久保内小がPTCA設立 地域の子は地域で育てる PTAに地域住民参加
(学校 2017-05-24付)

久保内小PTCA設立総会
柴田校長は、設立総会で、地域とともに学校運営を推進していく決意を示した

 【室蘭発】壮瞥町立久保内小学校(柴田暦章校長)と同小学校PTA(谷田司会長)は本年度、PTAに地域住民を加えた〝PTCA〟による活動を開始した。「地域の子は地域で育てる」をコンセプトに、学校・家庭・地域社会が一体となって子どもの育成に取り組む。

 全校児童九人の久保内小では、児童数減少の影響でPTA会員が少なくなってきており、本年度は保護者の会員が七人となっている。

 こうした状況を見越した谷田会長が昨年度、活動の維持に危機感を抱いている旨を同校に相談したところ、地域に協力を求める案がもち上がった。具体的には、学校支援ボランティア組織として、「丘の子応援団」の団員を募集した上で、この組織をPTAと合流させ、〝PTCA〟を設立する計画だ。

 三月に団員を募集すると、三十代から八十代まで、幅広い層の住民十四人と一企業から申込があった。

 四月中旬には、PTCAの設立総会を開催。組織名を「久保内小PTCA(丘の子応援団)」とした。従来のPTA活動のほかに、丘の子応援団のメンバーが中心となって、授業での教師のサポートや児童に対する本の読み聞かせ、学校農園作業の手伝い、通学路での見守り活動などを行う予定も確認した。

 設立総会で柴田校長は「地域連携担当教諭の加配を活用し、持続可能な学校づくりに向け、地域とともに学校運営を推進していきたい」と決意を語った。

 総会の後日、各部会を開催し年間活動計画を協議。四月下旬には初めての活動として、学校農園の整備を行った。

※キーワード

▽PTCA=従来のPTAに、地域の住民・企業・団体(Citizen、Community)を加えた組織。学校・家庭・地域が連携して子どもの教育を支援する効果と、学校が拠点となって地域を活性化する効果の両面から注目されている。

(学校 2017-05-24付)

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