真狩高の大豆プロジェクト　資格取得目指し講座受講　ジュニア豆腐マイスター認定へ

（学校 2017-06-01付）

１年生２７人が自校農場で大豆の作付けを行った

　【倶知安発】大豆１００粒運動を支える会（辰巳芳子会長）、日本豆腐マイスター協会（磯貝剛成代表理事）、地元農家の協力のもと、未来に大豆を残すためのプロジェクト「大豆１００粒運動　ｆｏｒ　Ｈｉｇｈ　Ｓｃｈｏｏｌ」を展開する真狩高校（青木保繁校長）で五月二十六日、ジュニア豆腐マイスター認定講座が開かれた。資格取得を目指す一年生二十七人が大豆に関する講義を受けたあと、大豆の作付けを行った。

　同校では、未来の農業従事者を育成し、日本における将来的な大豆の自給率向上を実現し、豊かな食文化を残していくこと、生産者と実需者の結びつきや関係性を体験を通じて学び、六次産業化への意識を向上させることを目的に、大豆１００粒運動を支える会、日本豆腐マイスター協会、地元農家の協力を得て、昨年に引き続き、「大豆１００粒運動　ｆｏｒ　Ｈｉｇｈ　Ｓｃｈｏｏｌ」を行っている。

　同プロジェクトは、生徒が年間を通じて大豆を育成し、その大豆を豆腐製造業者が仕入れ、豆腐として商品化するもの。

　並行して、一年生二十七人がジュニア豆腐マイスターの認定取得に向けた講義を受講。ジュニア豆腐マイスターは、日本豆腐マイスター協会が「豆腐を通じて豊かな食を未来に継承すること」を理念に、豆腐を使った食育活動のできる人材を育てるべく制度化したもので、全四回の講義を受講した上で認定される。

　講義初回には、豆腐の基礎知識に関する講義を実施。大豆の違いによって豆腐の味が変化することを知るために、豆腐の食べ比べも行った。

　このあと、自校農場に移動。日本豆腐マイスター協会のメンバーなど外部講師八人の指導を受けながら、在来種「鶴の子・夕鶴」の大豆粒を七・五㌃の土地にスケールを使用して間隔を図りながら、丁寧に植えていった。

　終了後、生徒代表の桑原優香さんは「大豆の種類によって味が違うと分かった」と述べ、講師に謝意を表したほか、九月の第二回講座への意気込みも語っていた。

(学校 2017-06-01付)