阿寒高が台湾の高校生と交流 日本文化体験で親睦深める 茶道・書道・琴の3コース用意
(学校 2017-06-06付)

阿寒高国際交流
お茶を点てる台湾の高校生

 【釧路発】阿寒高校(植村泰雄校長)は五月二十三日、同校で台湾の台北市立中正高級中学の生徒三十二人との交流事業を行った。授業見学や日本文化体験などを通して、交流を深めていた。

 交流事業は中正高級中学が例年行っている国際教育旅行の一貫として実施されたもの。二十八年度から阿寒高が始めた海外見学旅行の交流先として中正高級中学を訪れたことへの返礼も兼ねている。

 今回、日本の高校に相当する台北市立中正高級中学の生徒と引率・保護者を含め計三十八人は五月二十二日に来道、十勝川温泉に一泊したあと、二十三日に阿寒高を訪れた。

 阿寒高の全校生徒六十一人が体育館で歓迎セレモニーを実施。阿寒高YOSAKOI部が演舞を披露したあと、中正高級中学が合唱で〝お返し〟した。

 セレモニーのあと、選択数学、地理、電子商取引の授業見学と日本文化体験を行った。数学の授業では、台湾の生徒が配布された問題をすらすらと解く姿を目の当たりに。阿寒高の生徒は、事前に数式は万国共通だと教わっていたが、実際の光景を目にして驚いていた。

 日本文化体験では、茶道・書道・琴の三コースを用意。台湾の生徒は各コースに分かれて文化体験を行った。茶道体験では、お茶請けに阿寒名物の「まりも羊羹」が出され、台湾の生徒にも好評だった。

 琴の演奏では小グループに分かれて、「さくら さくら」の演奏を体験した。中正高級中学には美術、音楽、ダンスといった芸術の専門コースがあるため、すぐに慣れて美しい音色を響かせる生徒もいた。

 書道は、台湾でも授業があり、日台の漢字の違いについて理解が深まるきっかけとなった。

 参加した生徒は、「思ったよりも言葉が通じた」「もっと英語を勉強しておけばよかった」「自由時間がほしかった」などと感想を述べていた。

(学校 2017-06-06付)

その他の記事( 学校)

公式戦前に実戦経験積む 中学校5チームが桧山建協杯野球大会

桧山建協杯野球大会  【江差発】第十八回桧山建設協会杯中学校選抜野球大会が三日から二日間、江差町民野球場で開催された。公式戦大会の前哨戦として桧山管内の中学校五チームが出場。試合に臨んだ選手たちは、全力でプレー...

(2017-06-09)  全て読む

釧路商業高「楽天IT学校」 ネットショップ運営に挑戦 年8回授業 企画~販売を実践

釧路商業高楽天IT学校  【釧路発】釧路商業高校(小笠原茂美校長)は、楽天㈱による実践型ネットビジネス授業「楽天IT学校」に取り組んでいる。地元企業が運営するネットショップ「くしろキッチン」とも連携し、三年生流通経...

(2017-06-09)  全て読む

善意の作業に感謝状 上ノ国町上ノ国中が建設会社へ グラウンド・野球場の整備で

上ノ国中生感謝状贈呈  【江差発】上ノ国町立上ノ国中学校(久慈学校長)の生徒会は五月下旬、グラウンドと野球場を無償で整備してくれた地元の建設会社を訪れ、感謝状を贈呈した。生徒会長の斉藤藍音さんは「きれいなグラウン...

(2017-06-08)  全て読む

鶴岡学園創立75周年記念式典 社会の期待に応える学園へ 560人が出席し盛大に挙行

鶴岡学園創立75周年  北海道文教大学などを運営する学校法人鶴岡学園の創立七十五周年記念式典が三日、恵庭市内の鶴岡記念講堂大ホールで執り行われ、関係者らが「地域と連携し社会に貢献する」同学園の節目を祝った。あいさ...

(2017-06-08)  全て読む

中札内村上札内小のCS部会 子が安全に遊べる環境を 課題共有し取組案協議

上札内小CS部会  【帯広発】中札内村立上札内小学校(加藤淳子校長)のコミュニティ・スクール部会(林宏昭部長)は、五月二十二日、同校で一回目の会議を開いた。関係者十人が参加。地域における教育課題や目指す児童の...

(2017-06-07)  全て読む

村民と一緒に花壇造成 留寿都高の花いっぱい運動

留寿都高「花いっぱい運動」  【倶知安発】留寿都高校(髙橋敏史校長)は五月三十日、村内で「花いっぱい運動」を実施した。生徒たちは、村民と一緒になって花壇造成に汗を流し、地域の環境美化に一役買った。  花いっぱい運動は...

(2017-06-05)  全て読む

思い切り体を動かして 地元企業が豊富町立豊富小で重機使いグラウンド整備

豊富小グラウンド整備  【稚内発】豊富町立豊富小学校(加賀誠校長)で五月二十日、町内の建設業者・豊成建設㈱によるグラウンドのトラック整備が行われた。児童たちがこれから始まる運動会や授業などで思い切り体を動かすこと...

(2017-06-01)  全て読む

高校存続願い無償で建設 地元建設業者が広尾高下宿舎を

広尾高下宿舎  【帯広発】広尾高校存続のために―。広尾高校(皆添英二校長)の学生用下宿舎の新設工事を地元建設業者の㈱畑下組が無償で引き受け、工事を進めている。町外からの入学者を支援することで、同校存続につ...

(2017-06-01)  全て読む

真狩高の大豆プロジェクト 資格取得目指し講座受講 ジュニア豆腐マイスター認定へ

真狩高大豆プロジェクト  【倶知安発】大豆100粒運動を支える会(辰巳芳子会長)、日本豆腐マイスター協会(磯貝剛成代表理事)、地元農家の協力のもと、未来に大豆を残すためのプロジェクト「大豆100粒運動 for Hi...

(2017-06-01)  全て読む

北見北斗高サイエンスクラブ 7月に水ミーティング 常呂川の保全 住民へアピール

 【網走発】北見北斗高校(渡部道博校長)サイエンスクラブは七月十六日、北見市内で住民向けの「水ミーティング」を開催する。常呂川流域の小・中学校や高校、大学などのほか、北見市および水関連の企業...

(2017-05-30)  全て読む