鶴岡学園創立７５周年記念式典　社会の期待に応える学園へ　５６０人が出席し盛大に挙行

（学校 2017-06-08付）

創立記念事業として建設した記念講堂で式典を挙行した

　北海道文教大学などを運営する学校法人鶴岡学園の創立七十五周年記念式典が三日、恵庭市内の鶴岡記念講堂大ホールで執り行われ、関係者らが「地域と連携し社会に貢献する」同学園の節目を祝った。あいさつした鈴木武夫理事長は「教育の質の高度化と内容の充実に取り組み、社会の期待に応える」と強い決意を示した。

　同学園は昭和十七年、北海道女子栄養学校を母体に発足。建学の精神である「清新な知性、正義に基づく誠実な倫理性、未来を拓く進取の精神、国民の生活に寄与する実学の精神」を要約した「清正進実（せいせいしんじつ）」を明確にして教育を展開し、これまでに三万五千人に及ぶ人材を輩出してきた。この間、大学二学部六学科・大学院四研究科、高校二科、幼稚園を擁する学園として地域社会に貢献してきた。

　創立七十五周年記念事業として北海道文教大学のキャンパス内に建設した真新しい記念講堂の大ホールには来賓や教職員ら五百六十人が参集。

　はじめに鈴木理事長が式辞に立ち、学園の変遷を振り返るとともに、「本学園においては、国際化の進行に伴い重要性を増す外国語教育、栄養と保育・医療系の分野における社会的要請の高度化と複合化を踏まえて、学科内容の改組改革や大学院教育の充実などに取り組んでいる」と強調。その上で、「社会の変化とニーズに対応できる人材の育成のために〝教育百年ビジョン〟を掲げ、教育の質の高度化と内容の充実に取り組み、社会の期待に応える」と学園の未来に向け、強い決意を示した。

　来賓祝辞に移り、文部科学省高等教育局・村田善則私学部長の祝辞を私学部参事官・松永賢誕氏が代読。「社会のニーズに応える専門的能力をもつ有為な人材の育成を進められている鶴岡学園に対する期待は今後もますます大きくなると考えている。引き続き学園全体で様々な分野で活躍し社会の発展に貢献できる優れた人材が育成されることを願っている」とするメッセージを伝えた。

　また、元文化庁長官・元文部科学省高等教育局長で鶴岡学園相談役の佐々木正峰氏、原田裕恵庭市長（北越俊二副市長代読）、日本私立大学協会・大沼淳会長（森本正夫副会長代読）が同学園が果たしてきた功績に敬意を表するとともに今後の躍進を期待した。

　式典終了後は、会場を大学体育館に移し祝賀会が行われ、出席者は七十五年の歩みを振り返りながら和やかに杯を交わしていた。

(学校 2017-06-08付)