トップページ > 記事種一覧 > 記事検索 > 記事詳細画面

北斗高等支援が開校式挙行　共生社会実現へ〝協和〟掲げる　併置の上磯高と交流事業推進
（学校 2017-06-13付）

新しい学校の創造に向けて決意を述べる進藤校長

　【函館発】北斗高等支援学校（進藤仁校長）の開校式が十日、同校で挙行された。全校生徒やその保護者、来賓など合わせて約百四十人が出席。式辞に登壇した進藤校長は「道南では初となる、高校の校舎を共有した高等支援学校として、〝新しい学校の創造〟という使命を担っている。両校の共生社会実現の架け橋となるよう〝協和〟を共通の校訓とし、共生の歩みを進めていきたい」と決意を述べた。道教委の柴田達夫教育長は「本校で過ごす三年間が、かけがえのない財産になるよう、学校生活を送ってほしい」と生徒にエールを送った。

　同校は、環境・流通サポート科と福祉サービス科の二学科。上磯高校の校舎に併置され、体育館など施設の一部を共有して教育活動に取り組んでいく。本年度は、環境・流通サポート科六人、福祉サービス科五人を合わせて十一人の第一期生が入学した。

　校訓は「明朗・勇健・誠実」の三つに加え、上磯高校の校訓にもある「協和」を共通の校訓として設定した。「協和」には、日々の学業や交流事業を通して、互いのよさを認め、ともに努力を重ねながら両校の関係を深めてほしいという願いが込められている。

　開校式では、柴田教育長が開校宣言し、進藤校長に校旗を手渡した。

　式辞に立った柴田教育長は「自分たちの手で新たな歴史をつくってほしい。そのために、希望する進路実現に向けて、仲間や先生たちと多くのことを学んでほしい」と呼びかけた。また、同じ校舎で学でいる上磯高校の生徒との交流に関しては「助け合う、支え合うことの大切さを学んでほしい」と激励した。

　教職員に対しては「生徒のことを第一に考えながら、将来の自立に向け、自らの力で歩み続けることができるよう支援してほしい」と期待を寄せた。

　引き続き、進藤校長が「社会の変化は激しく、自立して生活することも容易ではない。困難があっても折れないしなやかな心をもち、一人ひとりが輝き、しっかりと自分をみつめ、何があっても負けない強さをもってほしい」とメッセージを送った。

　つぎに、渡島総合振興局の小田原輝和局長が、高橋はるみ知事の祝辞を代読。「新しい仲間や先生との出会い、地域の方々とのかかわりを大切にし、充実した学校生活を送ってほしい」と述べた。

　このほか、遠藤連道議会議長、高谷寿峰北斗市長がそれぞれ祝いの言葉を送った。

　祝電・祝文披露のあと、全校生徒を代表して、生徒会長の山崎海君が登壇。「上磯高校の生徒と交流できるか不安だったが、みんな笑顔で過ごすことができている。今後は、学校で学んでいることを生かし、自立した生活を送れるよう頑張っていきたい」と力強く抱負を述べるとともに、関係者へ謝辞を述べた。

　このあと、校歌の編曲に協力した亀谷睦美さんと、校章のデザインを考案した上磯高の小島楓さんに、進藤校長から感謝状が手交された。

　最後に、全校生徒が来場者に校歌を披露した。