壮瞥町久保内小PTCAが初の合同事業 地域に呼びかけ大運動会開く 児童9人、住民等164人が参加(学校 2017-06-15付)
ヨサコイを踊る児童と地域住民
【室蘭発】壮瞥町立久保内小学校(柴田暦章校長)が本年度から実施している久保内小PTCAの具体的な取組が始動した。学校支援活動や放課後の教育活動、地域伝統文化活動の継承などが進む中、四日には地域住民と初の合同事業となる「久保内地区合同大運動会」を開催。児童九人に対し、住民など百六十四人が参加した。胆振教育局も、昨年から進める「胆振管内人材育成プラン」のモデル事業として同校の活動を支援していくことにしている。
同校では、本年度から「地域の子は地域で育てる」をコンセプトに、PTAに地域住民や企業、団体を加えた「丘の子応援団(久保内小PTCA)」を設立している。地域の人的・物的資源の活用や、学校教育と社会教育の連携によって、社会に開かれた教育課程へのスムーズな移行を実現。学校を核とした地域の大人と子どもが学び合うことで、地域コミュニティの活性化を目指している。
運動会の開催に当たっては、昨年まで久保内小と久保内中が合同で実施していた。しかし、久保内中はことし三月に閉校。職員不足で運動会の開催が危ぶまれていた。
そこで学校側は、久保内地区自治会に協力を依頼。自治会が実施していた住民向けレクリエーションと運動会の融合を図った。自治会や老人クラブ、学校運営協議会にPTCAを加え、久保内地区合同大運動会実行委員会として運動会を開催した。
◆「子を思う気持ちが成功の鍵」
運動会では、用具係や放送係を地域住民に手伝ってもらうなど、教師の負担を軽減。また、親子種目や五十歳以上の年齢制限を設けた種目を取り入れ、児童のみならず参加者全員が楽しめるように工夫をこらした。伝統の「ヨサコイ」演舞では、小学生と地域住民五十人が一緒に踊るなど世代を超えた地域の交流も図った。
競技終了後、赤飯で食事を取りながらの交流も行われ、地域の子は地域で育てるという応援団のコンセプトに沿った合同運動会となった。
実行委員会の千田重光大会長は「久保内地区の絆の深さ、子どもたちを思う気持ちが運動会成功の鍵となった」と感想を述べていた。
今後、応援団は従来のPTA活動に加え、授業での教師のサポート活動や学校農園の整備・除草作業、通学路での見守り活動等の活動を進めていくこととしている。
◆胆振局が支援モデル事業推進
胆振教育局でも、昨年四月から進めている「胆振管内小中学校人材育成プラン」に則ったPTCAをモデル事業として推進し、地域住民や保護者の意識改革、ボトムアップ型の地域学校共同活動の充実に向けた実践として支援していく方針。今後、取組の検証や改善を加えながら、最終的には管内各所で実践が展開できるよう促していく。
(学校 2017-06-15付)
その他の記事( 学校)
札教研事業の春の研究集会―札幌市教委⑤音楽教育の在り方模索
札幌市教委は十三日、市内の各学校等で二十九年度札幌市教育研究推進事業(=札教研事業)の春の研究集会を開いた。国語や算数・数学、社会のほか、外国語、道徳など各教科等の研究部において、会場ごと...(2017-06-16) 全て読む
札教研事業の春の研究集会―札幌市教委②「自由には責任伴う」
札幌市教委は十三日、市内の各学校等で二十九年度札幌市教育研究推進事業(=札教研事業)の春の研究集会を開いた。国語や算数・数学、社会のほか、外国語、道徳など各教科等の研究部において、会場ごと...(2017-06-16) 全て読む
札教研事業の春の研究集会―札幌市教委④数学的考え方育てる
札幌市教委は十三日、市内の各学校等で二十九年度札幌市教育研究推進事業(=札教研事業)の春の研究集会を開いた。国語や算数・数学、社会のほか、外国語、道徳など各教科等の研究部において、会場ごと...(2017-06-16) 全て読む
札教研事業の春の研究集会―札幌市教委③考え、表現する学び展開
札幌市教委は十三日、市内の各学校等で二十九年度札幌市教育研究推進事業(=札教研事業)の春の研究集会を開いた。国語や算数・数学、社会のほか、外国語、道徳など各教科等の研究部において、会場ごと...(2017-06-16) 全て読む
札教研事業の春の研究集会―札幌市教委①英語に親しむ活動工夫
札幌市教委は十三日、市内の各学校等で二十九年度札幌市教育研究推進事業(=札教研事業)の春の研究集会を開いた。国語や算数・数学、社会のほか、外国語、道徳など各教科等の研究部において、会場ごと...(2017-06-16) 全て読む
旭川工業高建築科が工事見学 建設業のスケール、肌で実感 道営住宅建築2現場を訪問
【旭川発】旭川工業高校(小幡圭二校長)建築科三年生三十六人は九日、旭川建設業協会(川島崇則会長)の主催する工事現場見学会に参加した。旭川市内の建築工事二現場を見学し、担当者による作業工程の...(2017-06-15) 全て読む
札幌国際情報高がロシアと交流 日本の文化でおもてなし YOSAKOIサハリンチーム来校
札幌国際情報高校(榎本敏生校長)は十二日、同校で第二十六回YOSAKOIソーラン祭りに参加したロシア・サハリンチームとの交流を行った。同チームのメンバー二十六人が同校を訪問。茶道・琴・なぎ...(2017-06-15) 全て読む
土木技術の迫力体感 共和町東陽小がトンネル工事見学
【倶知安発】共和町立東陽小学校(廣崎司校長)は十二日、後志総合振興局小樽建設管理部が発注した「泊共和線交付金地方道国富二号トンネル」の現場見学会に参加した。子どもたちは普段立ち入ることので...(2017-06-15) 全て読む
名門ラグビー部を支援 遠軽高で地元業者がグラウンド整地
【網走発】遠軽高校(渋川誠人校長)で五月三十日、地元建設会社の遠軽舗道㈱によるグラウンド整地ボランティアが行われた。社員五人が部員たちが練習中にけがをしないよう、一日かけて転圧作業を実施し...(2017-06-14) 全て読む
北斗高等支援が開校式挙行 共生社会実現へ〝協和〟掲げる 併置の上磯高と交流事業推進
【函館発】北斗高等支援学校(進藤仁校長)の開校式が十日、同校で挙行された。全校生徒やその保護者、来賓など合わせて約百四十人が出席。式辞に登壇した進藤校長は「道南では初となる、高校の校舎を共...(2017-06-13) 全て読む