枝幸高が教育課程を研究 文科省・道教委の指定事業―宗谷管内(道・道教委 2017-06-20付)
【稚内発】宗谷教育局は、本年度の管内の道立学校や市町村における、文部科学省および道教委の指定事業一覧(五月一日現在)をまとめた。文科省の指定事業では、本年度から枝幸高校が「教育課程研究指定校事業(論理的思考)」の研究を推進。論理的思考において育成する資質や能力と学習内容との関係を明確にし、生徒の思考力、判断力、表現力等の育成を図る。
管内の指定事業はつぎのとおり。
《文部科学省》
【道立学校】
▼研究開発学校(遠隔授業)
▽指定先=稚内高、礼文高、豊富高
離島の高校や小規模校における教育水準の維持向上を図るため、遠隔授業システムを活用した授業や生徒の学習ニーズに対応した選択科目の拡充を進める。
▼中高生の科学研究実践活動推進プログラム学校活動型
▽指定先=稚内高
学校、教育委員会と大学等が連携・協働し、中高生が自ら課題を発見し、科学的な手法にしたがって進める探究活動の継続的な取組を推進する。
▼教育課程研究指定校事業(芸術・書道Ⅰ)
▽指定先=稚内高
学習指導要領の趣旨を実現するための学習・指導方法および評価方法の工夫改善に関し、研究主題を設定して実践研究を行い、書道Ⅰにおいて育成する資質や能力と学習内容との関係を明確にし、生徒の思考力、判断力、表現力等の育成を図る。
▼教育課程研究指定校事業(論理的思考)
▽指定先=枝幸高
学習指導要領の趣旨を実現するための学習・指導方法および評価方法の工夫改善に関し、研究主題を設定して実践研究を行い、論理的思考において育成する資質や能力と学習内容との関係を明確にし、生徒の思考力、判断力、表現力等の育成を図る。
▼ユネスコスクール
▽指定先=礼文高
グローバルなネットワークを活用して、世界中の学校と交流し、生徒間・教師間で情報や体験を分かち合い 、地球規模の諸問題に若者が対処できるような新しい教育内容や手法の開発に取り組む。
【市町村】
▼地域学校協働活動推進事業(地域学校協働活動)
▽指定先=浜頓別町、中頓別町、枝幸町、豊富町、 礼文町、利尻富士町
学びによるまちづくりや、地域課題解決型学習、地域人材育成、郷土学習、地域行事への参加、ボランティア・体験活動、学校周辺環境整備など、地域と学校が連携・協働した取組を行う。
▼地域学校協働活動推進事業(放課後子供教室)
▽指定先=稚内市、浜頓別町、中頓別町、枝幸町、 豊富町、礼文町、利尻富士町、幌延町
すべての児童が放課後等を安心・安全に過ごし、多様な体験・活動を行う総合的な放課後対策を支援する取組を行う。
▼地域学校協働活動推進事業(外部人材を活用した土曜日の教育支援活動)
▽指定先=枝幸町、礼文町、利尻町、利尻富士町
民間企業や団体等を中心として、多様な経験や技能をもつ外部人材等の参画により、特色や魅力のある教育プログラムを企画・実施する。
▼地域における家庭教育支援総合推進事業
▽指定先=浜頓別町、中頓別町、礼文町
身近な地域における、保護者への学習機会の提供や親子参加型行事の実施、相談対応などの家庭教育支援を行う。
▼道道徳教育推進校事業
▽指定先=礼文町(香深中)、幌延町(幌延小)
学習指導要領の趣旨ならびに児童生徒、学校、家庭および地域等の実態を踏まえ、創意工夫を生かした道徳教育の実践研究を行い、その成果を普及することによって、道内の道徳教育の充実を図る。
▼コミュニティ・スクール導入等促進事業(導入の促進)
▽指定先=浜頓別町、利尻町
学校運営協議会の設置に向けた課題の解決方策や、学校運営協議会設置後の運用方法、学校運営に当たり関係する他機関・組織との連携を進める上での学校運営協議会の在り方等について検討する。
▼スクールカウンセラー活用事業
▽指定先=稚内市(稚内中、稚内東中)、浜頓別町(浜頓別中)、枝幸町(枝幸小、枝幸中、枝幸南中、歌登中)、枝幸高、稚内養護
児童生徒の心理に関して専門的な知識および経験を有する者を配置し、児童生徒へのカウンセリングや教員・保護者への助言を行い、児童生徒の問題行動の未然防止、早期発見・早期対応を図る。
▼スクールソーシャルワーカー活用事業
▽指定先=稚内市、枝幸町
生徒指導上の課題に対応するため、教育分野に関する知識に加え、社会福祉等の専門的な知識を有する者を配置し、教育相談体制を整備する。
▼地域ぐるみの学校安全体制整備推進事業
▽指定先=稚内市
学校、家庭、関係機関が連携し、地域社会全体が一体となって、学校や通学路での子どもたちの安全を確保する体制を整備する。
▼スクールヘルスリーダー派遣事業
▽指定先=稚内市(富磯小)、枝幸町(問牧小、岡島小、風烈布小)
退職養護教諭を養護教諭未配置校または経験の浅い養護教諭のいる学校へ派遣し、子どもたちが抱える現代的健康課題に適切に対処できる環境の改善を図る。
▼発達障がい支援成果普及事業
▽指定先=推進校―稚内市(稚内港小、稚内南中)、豊富高、稚内高(定時制)。推進地域―稚内市
教員の発達障がいに関する専門性の向上および発達障がいのある子どもやその保護者への早期からの教育相談や支援体制の充実を図るため、推進校および推進地域を指定し、その成果を広く全管内に普及するとともに、本道における発達障がいの可能性のある幼児児童生徒の支援の充実を図る。
《道教委》
【道立学校】
▼道高校学力向上実践事業
▽指定先=稚内高(セミナー推進校)、浜頓別高(協力校)、枝幸高(協力校)
学力の三要素をはじめとした、これからの時代に求められる力を育成するとともに、高校教育の質の確保・向上を図るために、授業や家庭学習等で活用できる実用的な教材の開発や、生徒の学習内容の定着状況を把握するための学力テスト等を実施し、学力向上を図る。
▼小中高一貫ふるさとキャリア教育推進事業
▽指定先=利尻高、利尻町(利尻中、沓形小、仙法志小)
地域の未来を担う人材を育成するため、地方自治体や地域の産業界など関係機関・団体と連携し、家庭生活の大切さや子どもを育てることの意義についての学習を充実するなど、小学校、中学校、高校間の体系的なキャリア教育の推進を図る。
▼地域医療を支える人づくりプロジェクト事業
▽指定先=稚内高(協力校)
本道の地域医療を支える人材を育成するため、医学部への進学を目指す生徒に対し、地域医療の現状や医師という職業への理解を深める機会を提供し、地域医療を担う使命感を育成する。
【市町村】
▼学校サポーター派遣事業
▽指定先=市町村教委から申請があった場合、道教委から予算の範囲内で、学生ボランティアを小・中学校等へ派遣する(随時募集)。
学校または市町村等において放課後ならびに休日および長期休業中等の学習習慣の定着の取組を進めるため、学生ボランティアなどの学校サポーターを派遣し、児童生徒への指導の補助を行う。
▼読書活動充実事業
▽指定先=中頓別町(中頓別中)、豊富町(兜沼小中)
書店や図書館のない町村において、読書に対する興味・関心を高めるため、様々な体験等を通じて、地域における読書活動を推進する。
▼授業改善推進チーム活用事業
▽指定先=稚内市(稚内中央小、潮見が丘小)
児童の学力向上に積極的に取り組もうとする複数の小学校に一人ずつ授業改善推進教員を配置し、その推進教員からなる「授業改善推進チーム」を活用して配置学校全体の授業改善に取り組む。
▼退職教員等外部人材活用事業(学力向上非常勤講師)
▽指定先=稚内市(稚内中央小、稚内南小、潮見が丘小、稚内東小)
退職教員を活用して、全国学力・学習状況調査等の結果から、明らかとなった学習指導等の課題や改善の方向性に基づき、学力向上の取組の充実を図る。
▼学校力向上に関する総合実践事業
▽指定先=稚内市(実践指定校―稚内東小。近隣実践校―稚内中央小、稚内南小、稚内港小、声問小、潮見が丘小、稚内東中)
管理職のリーダーシップのもとで全校が一つのチームとなった包括的な学校改善を推進し、「学び続ける学校」のモデルを提示し、将来のスクールリーダーを継続的に輩出する新たな仕組みを構築する。
▼「ほっかいどう学力向上推進事業」授業改善等支援事業
▽指定先=枝幸町(枝幸中、枝幸南中、歌登中)
管内の学力向上の課題等を解決するため、地域や学校の実情に応じた集中的・継続的な支援を行うことによって、地域や学校における学力向上の取組の充実を図る。
▼体育専科教員活用事業
▽指定先=稚内市(稚内中央小)
体育を専門とする教員を児童の体力向上に積極的に取り組もうとする小学校等に配置し、学級担任等とのチーム・ティーチングによる指導や授業づくりの支援等を行い、教員の体育に関する指導力の向上や学校全体の体力向上の取組の充実を図る。
▼ICT活用教育促進事業
▽指定先=稚内市(稚内中央小)、利尻町(仙法志小)、豊富町(豊富小―協力校)、豊富高
人口減少や少子化に伴い、子どもたちの学び合いや社会性の育成など、教育の質の維持向上が課題となることが予想されるため、ICTを活用した授業改善や指導方法の研究を行い、その成果を実践事例集として取りまとめ、全道の各学校に配布することによって課題の解決を図る。
(道・道教委 2017-06-20付)
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