道エネルギー教育地域会議 第2回運営委、講演・交流会開く さらなる普及へ研鑚積む
(関係団体 2017-07-10付)

道エネルギー教育地域会議
恒川代表がエネルギー教育に求められるものを解説した

 道エネルギー教育地域会議(代表・恒川昌美北海道大学名誉教授)は三日、札幌第一合同庁舎で二十九年度第二回運営委員会および講演・交流会を開いた。運営委員会では委員やオブザーバーなどが出席。教育セミナーではエネルギー教育に関心をもつ教諭など約五十人の参加者が、講演や交流を通して研鑚を積んだ。

同会議は、経済産業省資源エネルギー庁などが、学校におけるエネルギー教育の普及のために設置した組織。エネルギー教育の啓発・普及のため、エネルギー教育モデル校の推薦、施設見学、かべ新聞コンテストなど、様々な事業を各地域でサポートしている。

 運営委員会では恒川代表を座長に、①二十九年度エネルギー教育モデル校②施設見学会(八月一日開催)③道内他地域での地域会議の活動④かべ新聞コンテスト募集活動⑤過年度エネルギー教育モデル校への支援―について話し合った。

 二十九年度に新たに指定されたモデル校は札幌市立白石小学校、岩見沢農業高校、ニセコ町立ニセコ高校の三校。今後、エネルギー教育について実践計画書に基づいた取組が行われる。

 運営委員会に続き、恒川代表が「エネルギー環境教育が育むものとは?」と題して講演。なぜエネルギー教育が必要なのかを、自身の経験をもとに説明した。

 資源・エネルギーと環境のかかわりについて、大きな流れの中で多面的・俯瞰的に課題を把握する必要性に言及。学びを通して育みたいものとして「不確実性に向き合って、考えながら、進んでいく力」とした。また、「日本の教育は、考える力、創造力を育むことが苦手と言われている。しかし、基礎となる知識をしっかり育むことは重要。その基礎をもとに前に踏み出す力、考え抜く力、チームで働く力を付けていくことが大切ではないか」と問題提起した。

 このあと、モデル校の交流会を行い、本年度の活動計画やモデル校の経験者からのアドバイス、教材教具の共有などの交流を行った。

(関係団体 2017-07-10付)

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