札幌市教委　重大事態調査検討委が第１回会議　いじめ対策の取組状況共有　新委員長に道教育大・戸田教授

（関係団体 2017-07-11付）

　札幌市児童等に関する重大事態調査検討委員会は六日、市教委会議室で二十九年度第一回会議を開いた。同会の委員や事務局の担当者らが出席。新委員長として道教育大学札幌校の戸田まり教授を選任したほか、事務局が同会の概要やいじめ防止に向けた市教委の取組を説明した。

　同会は、札幌市附属機関設置条例に基づき、市立学校に在籍する幼児、児童または生徒について、いじめその他の理由によって、その生命、心身または財産に重大な被害が生じた疑いがある事態および相当の期間において市立学校を欠席することを余儀なくされている疑いがある事態にかかる調査および審議を行うとともに、これらの事態の防止対策についての審議を行うもの。

　この日、新委員長として道教育大札幌校の戸田教授を選任したほか、市教委の佐野恭敏児童生徒担当係長が同会の概要や、調査報告書の公表について、いじめ防止に向けた市教委の取組について説明した。

　佐野係長は、校長会や教頭会等で調査報告書の内容の周知を図っていることを説明したほか、各学校に対して通知した「いじめの防止等のための取組の充実について」を紹介。各学校のいじめ防止のための取組状況を調査し、取組の障害となっている部分などを掘り下げるなど、いじめ対策の充実に向けて取り組んでいることを説明した。

(関係団体 2017-07-11付)