道国公立幼稚園・子ども園長会　教育推進の方策で意見交流　道教委・道の担当者と懇談会

（関係団体 2017-07-13付）

幼保小の連携等について意見を交換

　道国公立幼稚園・子ども園長会（加藤貴子会長）は十日、道庁別館で幼稚園教育懇談会を開いた。同会会員、道教委および知事部局の担当者ら約二十人が参加。新幼稚園教育要領に基づいた幼児教育の推進、保幼小の連携や学びの接続など、今後の方策に関して意見を交わした。

　幼稚園・子ども園が抱える課題や要望など、幼児教育の現状と課題の共通理解を図るとともに、今後の幼児教育にかかわる施策の展開について意見を交換することが目的。本年度で二回目の開催となる。

　はじめに、加藤会長があいさつ。ことし三月に新幼稚園教育要領が告示され、幼児期の終わりまでに育てる力が新たに明示されたことから「よりよい教育のため、変化させるべきことを見極めなくてはならない」と指摘。園児や園数の減少などの課題を踏まえ「様々な地域性の課題もあるが、率直に話をさせていただければ」と述べた。

　また、道教委義務教育課の波岸克泰課長は、幼児期における語い数や運動経験がのちの学力、運動能力に大きな影響を及ぼすなど、幼児教育の重要性に言及。教員の資質・能力の向上、教育環境の改善などについて検討を進める必要性にふれ「幼児教育の振興、充実に向けてともに歩んでいきたい」と述べた。

　続いて、道国公立幼稚園・子ども園長会が三十年度国公立園の幼児教育に対する要望内容に関して説明。一方、道教委は全道十四管内で実施する「幼児教育を語る会」の開催、幼児教育相談員派遣事業、特別支援教育の体制充実などの取組を伝え、意見を交換した。

　新幼稚園教育要領の普及・啓発に関しては、中堅教諭等資質向上研修（幼稚園）や幼稚園教育課程研究協議会等において、文部科学省が説明を行うことを確認した。

(関係団体 2017-07-13付)