札幌市教委と市スポーツ局　ミュージアム活用したオリパラ学習　２学期中にもモデル構築　研究推進校３０校で順次実施

（市町村 2017-08-07付）

　札幌市教委と札幌市スポーツ局は、小学三年生を対象とした「札幌オリンピックミュージアムを活用した学習モデル」を構築する。同ミュージアムの訪問などを通して、オリンピック・パラリンピックなどの価値や意義を体験的に学ぶもので、二学期中の完成を目指している。市教委が二十八年度から取り組んでいるオリンピック・パラリンピック教育推進事業の二十九年度研究推進校六十校のうち三十校において、順次実施する予定となっている。

　国は、三年後の東京五輪開催に向け、五輪の精神とその価値に基づくスポーツを全国に普及させる「オリンピック・ムーブメント」などを実施している。

　札幌市教委では、その趣旨を踏まえ、二十八年度から同事業を実施。研究推進校を指定し札幌らしいオリパラ教育を行ってきた。

　本年度は、市スポーツ局とともにオリンピック・パラリンピック教育検討会議を実施。オリパラ教育のさらなる推進に向けて、学習モデルなどの具体的な方策を検討している。

　学習モデルは、同会議に設置された作業部会で構築。同ミュージアムを訪問する学習と、その前後の授業内容を含めて検討している。

　対象は小学校三年生で、社会科「わたしのまち　みんなのまち」での実施を中心とする予定。同ミュージアムを活用するほか、昭和四十二年の札幌冬季五輪開催を契機にまちが発展したことなど、〝札幌らしさ〟を生かした学びを通して、五輪の精神や意義などを普及・啓発することを目指す。

　今後は、同事業の二十九年度研究推進校六十校を決定。このうちの三十校で、同ミュージアムを活用した学習を、モデルが完成次第、順次行う予定となっている。将来的には、市内全小学校で実施することを目指す。

(市町村 2017-08-07付)