ものづくり学校祭2017―札幌市 仕事の楽しさを体感 高校生など330人が来場(市町村 2017-08-04付)
パッケージデザインについて考える講義を受ける参加者
札幌市は七月三十一日、市立札幌開成中等教育学校で「ものづくり学校祭2017」を開いた。市内の企業等の仕事や学びが体験できるもの。市内の高校生など約三百三十人が来場し、ものづくりに関する仕事などへの理解を深めた。
このイベントは、様々な地元企業を知り、ものづくりの楽しさや意義を感じてもらうことを目的に、本年度から新たに実施。また、学校での学びがどのように将来につながっているのか実感してもらい、学習意欲の向上を図るほか、将来的に地元企業への就職を促進することも目指している。
会場では、市内の企業十六社と、道内の大学九校、専門学校五校が「IT」「エコ」「食べもの」「バイオ」「ものづくり」の五つのキーワードに分かれ、職業体験やワークショップなどを実施。参加者は興味のある企業等の出展ブースに足を運び、ものづくりに関する仕事などを体験的に学んだ。
このうち、紙製の容器および包装資材の製作や販売などを行っているモリタ㈱の出展ブースでは「ものづくり」のキーワードのもと、「パッケージデザインを知ろう!つくろう!」と題して講義とワークショップを行った。
はじめに、同社の近藤篤祐常務取締役が講義。デザインについて、課題解決するために「思考や概念を整理して表現すること」などと説明したほか、北海道の特産品などのパッケージを例に、デザインの意図などを解説した。
続いて、横十八㌢㍍、縦四㌢㍍の箱を組み立て、デザインを考えるワークショップを実施。箱の組み立て方を伝えたあと、「チョコレートのパッケージ」、または「自分のペンケース」のどちらかをテーマに、カラフルなマスキングテープを用いてデザインを考えるよう指示した。
参加者からは「デザインを考えるのが面白い」などの声が挙がったほか、チョコレートのパッケージをテーマに選んだ参加者は「バレンタインをイメージして、赤いテープを選んだ」と話し、真剣なまなざしで作業していた。
同イベントを主催した札幌市経済観光局の奥村彰大立地促進・ものづくり産業課長は、製造業に従事する若者が減っていることにふれ、イベントを通じて「ものづくりの面白さ、素晴らしさを感じてもらい、将来の職業選択に役立ててもらえたら」と話していた。
(市町村 2017-08-04付)
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