札幌市教委がオリパラ教育推進へ　教員向け研修を実施　他都市の実践例など紹介

（市町村 2017-07-28付）

　札幌市教委は、本年度新たにオリンピック・パラリンピック教育（オリパラ教育）に関する教員向け研修を実施する。オリンピアン等から実体験などを聞くことで、オリパラ教育の意義や価値を学ぶほか、実践の場を広げることがねらい。また、市民も研修への参加が可能となっており、家庭や地域において、オリパラ教育への理解を高めることも目指している。研修は八月十六日、札幌市生涯学習総合センターちえりあで行う。

　国は、三年後の東京五輪開催に向け、五輪の精神とその価値に基づくスポーツを全国に普及させる「オリンピック・ムーブメント」などを実施している。

　こうした動きを受け、市教委では、札幌らしいオリパラ教育推進に向けた取組として、二十八年度から「オリンピック・パラリンピック教育推進事業」を行っている。

　本年度は、スポーツ局が設置したオリンピック・パラリンピック教育検討会議で、札幌らしいオリパラ教育の具体的な方策等の検討を行っている。

　また、市教委は、教員がオリパラ教育の意義や価値をより理解し、実践の場を広げることが必要と考え、オリパラ教育に関する教員研修を新たに実施することとした。研修には市民も参加することが可能となっており、家庭や地域においても、オリパラ教育への理解を高めることを目指している。

◆８月１６日開催、市民も参加可

　研修は、八月十六日午前九時四十五分から、札幌市生涯学習総合センターちえりあで実施する。三部構成のパネルディスカッションを行う予定となっており、パネリストには、冬季パラリンピアンの永瀬充氏や夏季オリンピアンの成田郁久美氏、早稲田大学スポーツ科学学術院の吉永武史准教授を招く。スポーツ・パラスポーツの魅力などに関して対談を行うほか、他都市のオリパラ教育の実践例などを紹介する。

(市町村 2017-07-28付)