新聞等活用した授業を研究　実践研究会設置し推進　教科間の関連生かした指導法など―札幌市教委

（市町村 2017-07-27付）

　札幌市教委は、本年度の研究開発事業「新聞等を効果的に活用した授業の在り方」に関する実践研究ついて、札幌市立啓明中学校の齋藤昇一校長を委員長とする実践研究会を設置した。学ぶ力の育成に向けて、新聞等を効果的に活用した授業の在り方を研究するもの。教科間や異校種間の関連性を生かした指導方法の検討など、研究を進めていく。

　市教委では、市学校教育の重点にある学ぶ力の育成に向け、課題探究的な学習を取り入れた授業の充実を図ることが重要と考えている。

　また、課題探究的な学習と、身の回りの情報から課題を発見することや課題解決のために必要な情報を収集・吟味・選択すること、自他の考えを比較してよりよい考えを導き出すことなどを重視する情報活用能力には、大きな関連があるととらえている。

　このため、情報活用能力の育成に視点を置いて、新聞等を効果的に活用した授業の在り方を研究することとした。

　小・中学校の校長や教諭で構成される実践研究会を設置。児童生徒が自ら情報を活用する意欲・技能を育むことに資する教材開発や指導方法の工夫点を明らかにするなど、研究を進めていく。

　また、国語科・社会科・保健体育科、小学校と中学校といった教科や校種の枠を越えた視点を意識するほか、同一記事を多角的・多面的に分析し、学習目標に応じた教材を開発するなど、教科の特性や教科間、異校種間の関連性を生かした指導方法について明らかにする。

(市町村 2017-07-27付)