戸井地区小・中４校の再編案　道南初の義務教育学校へ　３３年度開校、潮光中校舎を増築―函館市教委

（市町村 2017-07-26付）

　【函館発】函館市教委は二十日から二十五日まで函館市立潮光中学校など四校を会場に「戸井地区・小中学校の再編についての説明会」を実施した。市教委の担当者が、同地区の統合までの流れや生徒数の推移を説明したほか、統合後には道南で初となる、義務教育学校とする案を示した。開校時期は三十三年度で、潮光中学校の校舎を増築して使用する予定。

　今回の統合案は、市内戸井地区の戸井西小学校、日新小学校、潮光中、日新中学校の四校を一校に統合し、義務教育学校として設置するもの。

　義務教育学校では、義務教育九年間でカリキュラムを一貫した指導の実施や児童生徒の習熟度による学習内容の入替・前倒し、一貫した教育に必要な学校独自の教科を設定することが可能となっている。

　説明会では、市教委の担当者が各校の保護者などに、統合までの経緯や三十三年度までの児童生徒数の推移などを説明。統合後の児童生徒数は、小学生が四十四人、中学生が三十五人となる見込みで、使用する校舎は、市内の学校との連携や行事の円滑化を図るため、市内の中心部により近い潮光中の校舎を増築して使用する方針を示した。

　説明のあと、参加者からは通学方法や「進級時の入学式や卒業式などはどのように行うのか」などの質問が挙がった。

　市教委の柴田成学校再編・計画担当課長は「今後は、保護者等への研修会や説明会などを開き、義務教育学校の理解促進を図っていきたい」と話している。

(市町村 2017-07-26付)