札幌市教委が高校説明会開く　各校の特色など伝える　中学３年生など６０００人参加

（市町村 2017-08-02付）

高校進学を控えた中学生たちが説明に聞き入った

　札幌市教委は七月二十八日、札幌市民ホールで札幌市立高校合同学校説明会を開いた。中学三年生や保護者など延べ六千人が参加。各校の特色ある教育内容や学生生活を知り、高校生活に期待を膨らませた。

　当日は、札幌旭丘高校、札幌藻岩高校、札幌清田高校、札幌新川高校、札幌平岸高校、札幌啓北商業高校、市立札幌大通高校（定時制課程）の全七校が順次説明を行った。

　このうち、札幌啓北商業高の説明では、尾崎寿春校長があいさつ。「商業の実務能力とマネジメント能力の育成を通して、皆さんの夢の実現をアシストしていきたい」と呼びかけた。

　同校生徒会長の田村斗亜さんが年間行事や部活動について説明。同校のアーチェリー部は全国大会の常連となっていることを紹介した。練習場のアーチェリーレンジは他校にはない特色のある施設と説明した。

　続いて、同校の学習を生かした商品開発の取組を発表した。開発したのは、同じ柄が二つとない札幌軟石を使った印鑑で、外国人旅行客に買ってもらい、帰国後も札幌を身近に感じてもらおうという意図があると説明。開発に必要な製造費の計算、販売経路、商品設計、広告方法などをすべて生徒が考え、試作品も作製したと解説した。「啓北商業に来て、一緒に軟石を使った商品を考えませんか」と呼びかけた。

　また、髙木直子教諭が学習・進路について説明。全商簿記、電卓などに加え、日商簿記、ＩＴパスポート、ＳＴＥＰ英検など、たくさんの資格取得を目標にできるのが同校の特色と説明した。

　文部科学省から同校が指定を受けた二十九年度スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール（ＳＰＨ）も紹介。マネジメント能力を身に付けた職業人を育成するため、見学研修やと札幌市まちづくり政策局職員の講演会を行っていることを伝え、ほかの学校では学べないことを経験できることが魅力と説明した。

　参加した中学生は「たくさん資格を取れるところが魅力だと思った」「発表を聞いてマーケティングに興味がわいた」と話していた。

(市町村 2017-08-02付)