中高スキー学習支援事業２８年度実績―札幌市スポーツ局　きめ細かな指導を実現　インストラクター派遣数が大幅増

（市町村 2017-08-08付）

　札幌市スポーツ局は、中学校や高校にスキーインストラクターを派遣する「市立中学校・高校スキー学習支援事業」の二十八年度実績をまとめた。実施校は前年度比二校減の七十七校となったものの、延べインストラクター派遣数は九百四十人と前年度比二百七十人増。インストラクターの派遣基準を見直し、派遣できる人数を増やすなど、生徒へのきめ細やかな指導の一助となっている。

　中学校・高校におけるスキー学習では、少子化に伴う指導者の減少などを要因に、スキー学習の実施・継続が難しい状況となっている。このため、インストラクターを派遣することでスキー学習の実施に必要な指導者数を確保できるよう、十八年度から同事業を実施。対象は市立中学校（中等教育学校含む）における保健体育科や特別支援学級におけるスキー学習、市立高校における保健体育科のスキー学習となっている。

　二十三年度は五十七校、二十四年度は七十九校、二十五年度は七十五校、二十六年度は七十七校、二十七年度は七十九校で事業を活用した。

　また、二十八年度には生徒一人ひとりによりきめ細かな指導を行うため、インストラクターの派遣基準見直しに着手。指導者一人当たりの持ち生徒数を平均二十五人以下から、平均二十人以下に変更した。

　二十八年度は実施校が二校減の七十七校だったものの、派遣基準を見直したため、延べインストラクター派遣数は九百四十人と前年度から二百七十人増加。生徒一人ひとりのよりきめ細かな指導につながっている。

(市町村 2017-08-08付)