新たな研究で学びの文脈を　道教育大附属函館小が研究大会

（学校 2017-08-14付）

公開授業などを通じて、主体的・対話的で深い学びへの理解を深めた

　【函館発】道教育大学附属函館小学校（北村博幸校長）は七月二十七日、同校を会場に教育研究大会を開いた。研究主題「〝主体的・対話的で深い学び〟を保障する授業の具現化～〝学びの文脈〟に基づいた各教科等の単元のデザイン」のもと、国語、算数、理科、社会、生活、英語、体育、道徳など十三の授業を公開。授業の事後討議や教科別の実践研修会を通して、主体的・対話的で深い学びに対応した授業づくりを紹介した。

　同校では、本年度から新たに四ヵ年計画で研究を進めており「〝主体的・対話的で深い学び〟を保障する授業の具現化～〝学びの文脈〟に基づいた各教科等の単元のデザイン」を研究主題に設定。本年度は「資質・能力の育成を支える〝学びの文脈〟について」「〝主体的・対話的で深い学び〟を保障する具体的手立てについて」の二つを研究の重点にして研究を進めている。

　開会式で北村校長は「よりよい授業のために、一人ひとりの子どもの様子を見取り、授業の実践や教育計画を策定してきた。大会を通して、研究の成果を確かめてほしい」と呼びかけた。

　続いて、冬野恒史教諭が、本年度の研究内容を説明。昨年度までの四ヵ年計画では「初等教育におけるアクティブ・ラーニングの実践」を主題に「自主的・主体的な学び、協働的な学び、課題解決型の学び」「指導のネットワーク化」などを、各年度の研究テーマに設定しながら研究を進めてきた。

　本年度は、これまでの研究成果を踏まえた上で、主体的・対話的で深い学びの実現と発展に向けた授業づくりの重点として「資質・能力の育成を支える〝学びの文脈〟について」「〝主体的・対話的で深い学び〟を保障する具体的手立てについて」に関する研究を進めていくこととした。

　最後に「公開授業や研究協議を通して、多くのことを学び、各学校で情報を共有してほしい」と呼びかけた。

　研究説明のあと、各教室で公開授業と授業の事後討議が行われたほか、国語、算数、理科、英語の四教科でテーマ別に実践研修会を実施した。

(学校 2017-08-14付)