札幌市あいの里東中「せんきょ体験」　札幌市北区選管が出前授業　選挙、投票の大切さ学ぶ　

（学校 2017-09-19付）

自分たちの投票の結果を聞く生徒たち

　札幌市立あいの里東中学校（和田正教校長）は五日、北区選挙管理委員会による「せんきょ体験」の出前授業を開いた。三年生の約二百人が参加。講話や模擬投票を通して、選挙の大切さを学んだ。

　本授業は明るい選挙推進委員会と選挙管理委員会が主催となって行っている。投票体験を通して十八歳で有権者になる生徒たちに選挙に興味を持たせることがねらい。また、選挙を身近に感じてもらうことも目指している。

　事前に生徒たちは間接民主制について学習してから授業に臨んだ。この日、北区選挙管理委員会選挙係の金子慎二氏から選挙の仕組みや、選挙で何を決めているのか説明を受けた。

　説明のあと「未来の札幌市長選挙」との設定で架空の候補者たちの政策や税制の書いてある冊子を読んで模擬選挙に臨んだ。投票する生徒たちは「財源を得るために増税するのか」「増税しないのか」「新しい税を導入するのか」の三点に焦点を当てて誰に投票するかを考え、一番よいと思った候補の名前を投票用紙に記入し、票を入れた。

　このあと、選挙管理委員会の担当者が計数機を用いて、投票数を集計。「増税をしないでごみ袋を五十円値上げして財源をつくる」という政策を掲げた候補が最も票を集めた。このほか、各区の議員数や札幌市の最高投票率を答えるクイズなどを行った。

　参加した生徒は「今まで実感のわかなかった選挙が身近に感じた」「十八歳になったときにどう投票すればいいかを考える機会になった」などと感想を述べていた。

　和田校長は「生徒が十八歳になったときに、選挙に関心のある有権者として育ってくれるよいきっかけになれば」と期待を寄せていた。

(学校 2017-09-19付)