札幌市琴似小が開校記念式典　バイオリンコンサートで祝福　１４０年の歩み振り返る

（学校 2017-09-29付）

６５０人が１４０周年の節目を祝った

　札幌市立琴似小学校（森雅彦校長）は二十六日、同校で開校百四十周年記念式典を挙行した。全校児童や関係者合わせて約六百五十人が出席。同校の歩みを振り返ったほか、特別ゲストによるバイオリンコンサートを行うなど、百四十年の節目を祝った。

　同校は、明治十年に開校。学校教育目標「心豊かに未来社会を創造する琴似の子どもの育成」のもと、様々な教育活動を展開しており、これまで一万六千人以上の卒業生を送り出している。

　式典では、森校長が式辞。屯田兵の開拓にふれ「新たな生活を切り拓いていくためには仲間と協力し、粘り強く挑戦する心、生活を工夫し、夢を描く優れた知恵を養わなければならない。これからの琴似で、そして日本で、世界で活躍していくのは皆さん一人ひとり。自分で自分の道を切り拓き、夢を追いかけていってほしい」と呼びかけた。

　また、学校行事や登下校の見守りなど、関係者から多くの協力を得ていることについて「皆さんのおかげで子どもたちは“学校が大好き”と言ってにこやかな顔で毎日登校している。皆さんに支えられ、見守られていることを真摯に受け止め、私たちは教育に対する情熱を子どもたちに降り注ぐとともに、夢を目指して着実に力を蓄え、かつ心豊かな子どもたちに成長していけるよう教え、導いていく」と話した。

　来賓祝辞では、札幌市教委の檜田英樹教職員担当部長と西区の浦屋謙区長、同校ＰＴＡの榎本春江会長が登壇。このうち、檜田部長は、発明王と呼ばれるトーマス・エジソンが多くの失敗を経験したことにふれ「夢を実現するためには、多くの困難に遭ったり、失敗したりすることがある。自分を信じ、あきらめることなく、精一杯の努力をしながら成長し続ける人になってほしい」と呼びかけた。

　式典終了後は祝う会を実施。児童たちが「サッカー選手になりたい」「パン屋さんになりたい」などと夢を発表したほか、バイオリニストの大平まゆみさんとピアニストの今井徳子さんが開校百四十周年記念バイオリンコンサートを行った。また、児童が合唱するなど、百四十周年の節目を祝った。

(学校 2017-09-29付)