留萌市内で伊能大図フロア展　多くの児童生徒らが来場　測量技術の魅力感じて

（学校 2017-09-29付）

古人の偉業や測量技術について紹介した

　【留萌発】道農業土木測量設計協会（神耐三会長）は十五・十六日の二日間、留萌市スポーツセンターで伊能大図フロア展を開催した。留萌市および留萌市教委、留萌調査設計協会が共催。市内の小・中学校の児童生徒をはじめ、多くの地域住民などが来場した。会場の床面に伊能忠敬が描いた北海道地図の複製を展示し、北海道の歴史や古人の偉業、測量技術の魅力を伝えた。

　パネル展は、道農業土木測量設計協会が測量に対する興味・関心を深めてもらおうと毎年開催している事業。ことしは留萌市と留萌市教委、留萌調査設計協会が、それぞれ市政執行七十年、留萌港開港八十年、協会設立二十周年を記念し、共同事業として開催した。

　会場には、伊能忠敬によって描かれた北海道地図の複製版や、古人らが遺した蝦夷古地図などを展示。また、アニメーションビデオ「人間忠敬」の上映コーナーや、測量機器の展示・体験コーナーを設けた。

　初日の十五日には、市内の留萌小学校、東光小学校、港北小学校、緑丘小学校、潮静小学校、留萌中学校、港南中学校、北光小学校の計八校から約四百五十人の児童生徒が来場。伊能忠敬の軌跡や古地図の成り立ちなどについて知識を深めた。

　このほか、会場内では歩測によって距離を当てるコーナーや、昨年復元を終えた増毛町と石狩市を結ぶ増毛山道のパネル展、留萌港開港八十周年記念写真展のコーナーも設置。訪れた人々は、江戸時代から現代までの歴史や取組などについて楽しみながら学び、古地図や測量技術への関心を深めた。

(学校 2017-09-29付)