蘭越町・ちびっ子チャレンジクラブ 児童対象に稲刈りと現場見学会 稲作の変遷、苦労学ぶ(学校 2017-09-28付)
○×クイズで米や農業基盤整備について学んだ
【倶知安発】蘭越町の小学生を対象とした「稲刈り」と「農業農村整備工事現場見学会」が二十三日、同町富岡の富岡体験田と水上の中山間大谷地区工事現場で開かれた。当日は、蘭越小学校(山﨑貴志校長)と昆布小学校(山本康博校長)の児童約二十人が参加。手鎌による稲刈りやはさかけに挑戦したほか、基盤整備による効果などについて学習した。
主催は蘭越町、蘭越町教委、蘭越土地改良区、後志総合振興局が共催。
蘭越町では、小学生が様々なことに経験・挑戦する「ちびっ子チャレンジクラブ」を実施している。そのプログラムの一つとして、農業の素晴らしさを学び、農業の変遷を伝承し、理解するための「蘭越町農業伝承塾」を開き、一年を通し農作業を体験してきた。
今回は、昔ながらの稲の「手刈り」「はさかけ」に挑戦するとともに、米や田んぼについて学習するため、農業農村整備事業の現場の見学を行った。
当日、活動に先立ち、蘭越町農業伝承塾塾長を務める金秀行町長が「町の特産であるらんこし米、その稲作の変遷と苦労をしっかりと勉強してほしい」とあいさつした。
続けて、稲刈り体験ほ場のある富岡地区の農家から、作業手順や鎌の使い方について説明を受け、稲刈りに挑戦。丁寧に刈り取った稲は八~十束に束ねて、はさかけした。
今回の米は精米され、来月以降に開く「ちびっ子チャレンジクラブ」で、実際に料理して味わう予定となっている。
稲刈り後には、町内水上で後志総合振興局が実施する「中山間大谷地区61工区」の現場に移動し、見学会を開いた。
見学会は、町内で農地整備事業を行う企業が体験試乗用の重機を用意するなど協力し行われた。
現場では、同振興局職員が農業基盤整備によって、農作業がスムーズになり、おいしい米がとれるようになることを、パネルを用いながら分かりやすく説明した。
また、工事現場で活用されているドローンのデモ飛行を披露。児童たちは、瞬く間に上昇して、飛行するドローンに見入り、スムーズな着地に大きな拍手を送っていた。
このほか、米や農業基盤整備に関する○×クイズを実施。三問連続で正解した十一人には振興局からエコバッグなどの記念品が贈られた。
重機の試乗体験では、低学年の児童らが「こんな大きな機械に乗ったのは初めて」と操作レバーを動かすなどしながら、楽しんでいた。
最後に、工事前の小さい田んぼと区画整理によって大型化した田んぼを見学。事業の成果を実際に目で確かめたあと、施工各社から参加賞を受け取った。
児童たちにとって、稲作や基盤整備の重要性を知る貴重な機会となった。
(学校 2017-09-28付)
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