道教委が学校運営協議会設置 栗山高と寿都高の2校に 地域と一体で教育活動推進
(道・道教委 2017-09-29付)

 道教委は二十七日、栗山高校と寿都高校に学校運営協議会を設置した。道立高校での設置は、二十四年度の別海高校を含め三校。栗山高では「地域と一体となった教育活動の推進」などの基本方針のもと、地域外部講師によるふるさと講話の開催や町内巡視・安全マップ作成、栗山町小中高キャリア教育体験発表会への支援などを計画。寿都高では「地域と一体となり、生徒が多様な価値観にふれられる教育活動の推進」などの基本方針のもと、公開授業週間や食育指導の実施、総合学習発表会・ふるさとキャリア教育合同発表会の企画・運営などに取り組む。

 二十七日に開いた教育委員会会議で決定した。

 栗山高(髙橋尚紀校長)、寿都高(澤田慎也校長)ともに、設置の基本方針が明確であり、地域の支援のもとで学校運営の改善や生徒の健全育成に向けた取組が期待できること、また、道教委が定める設置の基本方針を満たしていることから、学校運営協議会の設置が適当と認められた。道立高校での設置は、二十四年度の別海高を含め三校。

◆学ぶ充実感もてる教育展開―栗山高

 両校の設置申請書をみると、栗山高は、学校運営協議会の基本方針に「地域と一体となった教育活動の推進に努める」「連携した教育活動の推進に努める」「生徒が学ぶ喜びと充実感のもてる教育活動の推進に努める」の三点を掲げた。

 学校運営協議会には、学習・生活・進路の三部会を設置。学習部会は、地域外部講師によるふるさとに関する講話を年二回開くほか、次代の親づくりのため、保育実習や出前授業といった子育て教育に関する支援などを行う。生活部会は、携帯電話使用教室などの開催、町内巡視と安全マップの作成などを計画。進路部会は、大学教授による講演会・出前授業、栗山町小中高キャリア教育体験発表会への支援などを活動内容に挙げている。

 本年度は、十一月と来年二月に学校運営協議会を開くほか、各部会での活動を開始。来年度以降は、学校運営協議会を年四回開き、各部会の取組を随時行う。

◆郷土への愛着育む活動実施―寿都高

 寿都高は、基本方針として「地域と一体となり、生徒が多様な価値観にふれられる教育活動の推進に努める」「学校教育の充実と地域の活性化が相互に作用する教育活動の推進に努める」「生徒が学ぶ喜びと充実感をもち、郷土への愛着を育む教育活動の推進に努める」ことを掲げた。

 学校運営協議会に学習・生活・進路の三部会を設置。学習部会は、生徒の総合的な学びや教員の授業力向上を図る活動について助言・支援することとし、南後志中高連絡協議会研究会の開催や公開授業週間の実施、歴史的建造物・古文書の調査などを計画。生活部会は、防災避難訓練や食育指導、花いっぱい運動での環境整備など、生徒の自己指導力向上のため、健康・安全に関する活動について、助言・指導を行う。進路部会は、生徒自らの適性の理解、進路や自己実現のための活動について助言・支援することとし、インターンシップ受入事業所の視察、総合学習発表会・ふるさとキャリア教育合同発表会の企画・運営などに取り組む。

 本年度は、十一月と来年二月に学校運営協議会を開くほか、各部会の活動を実施。来年度は、年三回の学校運営協議会と各部会の年間を通した取組を計画している。

(道・道教委 2017-09-29付)

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