煙突改修は来年度完了　学校施設のアスベスト対策―札幌市

（市町村 2017-10-06付）

　札幌市は、アスベスト問題にかかる今後の学校施設の煙突改修計画をまとめた。三十年度に二十四本の改修を計画。この改修と、本年度実施している九十九本の改修と合わせ、学校施設における煙突の改修がすべて完了する。

　市では、二十八年度に市有施設における煙突内にアスベストを含む断熱材の剥落が確認されたことから、市有全施設の緊急点検を実施した。市内の小・中学校では十三校の給食調理用ボイラーからアスベストを含む断熱材の剥落を確認。ボイラーを停止し、市内三十校で通常給食を短期間停止する措置を取った。

　アスベスト問題に関して、第三者が調査・検証を実施した石綿問題調査検証委員会による提言を踏まえ、ことし三月には、アスベスト問題対策会議で「市有施設における石綿含有建材対策要領」を策定。全市有施設において、石綿を含有する建材の損傷・劣化状態に応じた改修を含め、適切に維持管理をするための点検ルールなどを定めた。要領をもとに、市では点検対象となった煙突の詳細調査などを行ってきた。

　学校施設の煙突改修計画をみると、二十九年度は九十九本の改修を予定している。三十年度は、二十四本の煙突を改修する予定。この改修で、学校施設における煙突の改修が完了する。

(市町村 2017-10-06付)