札幌市教委が教育課程説明会 新時代の学校づくりへ研鑚 新学習指導要領への対応説明(市町村 2017-10-11付)
管理職など440人が出席した
札幌市教委は六日、市内のちえりあで教育課程説明会を開いた。小・中学校の管理職や担当者約四百四十人が出席。全教職員が主体となって行う学校づくりに向けて、新学習指導要領や移行期間における対応、市教委の取組に関し理解を深めた。
この日の午前中は中学校の担当者を、午後は小学校の担当者を対象に実施した。
このうち、小学校の担当者を対象とした説明会では冒頭、引地秀美学校教育部長があいさつ。新学習指導要領について、外国語活動の時数増への対応にふれたほか「本日の内容について理解を深め、これまでの確かな実践に裏付けされた見識をもとに、リーダーシップを発揮し、新しい時代に即した教育課程の編成と実施を進めてほしい」と呼びかけた。
続いて、新学習指導要領について、廣川雅之教育課程担当課長が説明した。新学習指導要領の基本的な考え方として「社会に開かれた教育課程」「知識および技能の習得と思考力、判断力、表現力等の育成のバランス」「道徳教育の充実、体験活動の重視、体育・健康に関する指導の充実」の三点を提示。また、ポイントとして「すべての教科等の目標を三つの柱で再整理」「主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善」「カリキュラム・マネジメント」の三点について解説したほか、外国語活動の時数増について、移行期間における教育課程の見直しのポイントなども説明した。
このあと、学習指導要領改訂のポイントと移行期間の対応について、各担当者が説明。牧野宜英義務教育担当係長は育成を目指す資質・能力について、新学習指導要領でどのように示されているのかを紹介したほか、「新学習指導要領の全面実施に向けて、教科等横断的な視点に立った課題探究的な学習や小中一貫教育の視点に立った教育課程の編成を進めてほしい」と呼びかけた。
また、高橋健一義務教育担当係長が説明。主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を図ることについて「これまで札幌市が推進してきた課題探究的な学習を取り入れた授業と同様な取組」と話したほか、算数科を例に学校段階間のつながりを踏まえた教育課程の編成について説明した。
このほか、末原久史企画担当係長が外国語科、外国語活動の実施に向けた対応について説明。また、佐野恭敏児童生徒担当係長が道徳科の評価について「数値などによる不用意な評価」「個々の内容項目ごとの評価」などではなく、児童の学習状況や道徳性にかかる成長の様子を様々な方法で見取ることを求めた。
(市町村 2017-10-11付)
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