札幌市男女共同参画センター 「ガールズ相談」29年度結果 完了件数 80件増178件(市町村 2017-10-12付)
札幌市男女共同参画センターは、二十九年度相談事業「ガールズ相談」の相談結果をまとめた。市内の女子中・高校生などを対象に、SNSアプリ「LINE」のメッセージ上で、臨床心理士やスクールカウンセラーなどの女性相談員が悩み相談に応じるもの。二十九年度の相談完了件数は二十八年度より八十件増の百七十八件で、相談内容は「恋愛」「学校関係」「心と体」の順で多かった。
同センターでは、二十八年度からガールズ相談を実施。性や進路選択、ネット犯罪など、若年層女性を取り巻く課題を解決し、相談者の自己肯定感を高めることを目的としている。
二十八年度には、「LINE」での相談に加え面談、電話でも相談を受け付けていたが、「LINE」での相談件数が九割を超えたため、本年度は「LINE」に特化した相談事業を実施した。
対象は、中・高・大学生、またはこれに相当する年齢の女性。ことし八月、市内の中・高・大学などに相談事業の紹介カードを配布し周知を図った。
実施期間は、中学校の夏休み明けとなる八月二十五日から二週間。臨床心理士やスクールカウンセラーなどの女性相談員九人が、一日三人体制で相談に応じた。
相談員がさらに支援が必要と判断した場合は、電話での相談につなげる働きかけも行った。
二十九年度の相談件数は五百九十二件で、相談対応完了件数は二十八年度より八十件増の百七十八件。二十八年度には一~二人の相談員でLINEの対応をしていたが、本年度は対応方法をLINEのみに限定し、相談員を三人体制としたことで対応完了件数の増加につながった。
相談対応が未完了となったのは四百十四件で、理由として「相談中に返信が途絶えた」ことなどが挙がった。
相談者の内訳をみると、中学生が五五・六%、高校生が四二・一%、大学生が一・七%、不明が〇・六%となっている。
対応が完了した相談の内容については、「恋愛」が六十二件、「学校関係」が五十五件、「心と体」が二十七件と続いた。
事業を担当した同センター事業係の藤井ももこ氏は、ガールズ相談で初めて悩みを相談する人が多かったことにふれ「今までみえてこなかった悩みが見えてきた。ガールズ相談がなければ相談しなかったような子たちの話を聞けたことが大きかった」と話した。
今後は、三十年一月にもガールズ相談を実施する予定となっている。
(市町村 2017-10-12付)
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