道と西胆振3市4町が合同会議 日本遺産認定を目指す 地域の景観、名所など申請へ
(市町村 2017-10-16付)

道と西胆振3市4町合同会議
来年1月の申請に向け、取組を進めることを確認した

 【室蘭発】日本遺産の推進にかかる関係市町合同会議が十一日、室蘭市防災センターで開かれた。胆振総合振興局や胆振教育局、西胆振三市四町から関係者が出席。日本遺産登録に向けて、国指定文化財「ピリカノカ」や室蘭市の絵柄半島外海岸、豊浦町のカムイチャシなどアイヌ語の地名が残る西胆振の景観や名所をつないだストーリーを作成すべく、取組を推進していくことを確認。西胆振日本遺産推進会議を設立し、会長に室蘭市の青山剛市長を選出した。

 この日、胆振総合振興局の本間研一局長や、胆振教育局の阿部清明局長、室蘭市、登別市、伊達市、豊浦町、壮瞥町、白老町、洞爺湖町の首長、教育長ら合わせて四十三人が出席。

 はじめに、本間局長があいさつ。「日本遺産認定に向け、三市四町が連携し、魅力発信に向け取り組むことは大きな意味がある」とした上で「日本遺産に認定された際には、胆振四大遺産と合わせて地域発展のきっかけとしたい」との考えを示した。

 引き続き、阿部局長が日本遺産について「日本遺産はわが国の文化財や伝統文化を通じた地域の活性化を図るため、歴史的経緯や受け継がれている伝承、風習などを踏まえた“ストーリー”を文化庁が認定するもの」と説明。「点在する遺産を“面”として活用・発信し、地域のブランド化などを実現するため、パッケージ化した文化財群を一体的にPRすることが重要」と説いた。

 日本遺産に申請するストーリーについては、国指定文化財の名勝「ピリカノカ」を含めた西胆振ならではのストーリーを作成すべく、取組を推進していくことを確認した。

 また、西胆振における日本遺産の認定申請や、認定後の地域活性化事業等を円滑に進めるため、西胆振日本遺産推進会議を設置。会長に室蘭市の青山市長、副会長に登別市の小笠原春一市長、理事に本間局長と阿部局長、事務局長に胆振総合振興局の清水章弘地域創生部長、事務局次長に胆振教育局の濱中昌志次長を選出した。

 最後に、日本遺産申請にかかる今後のスケジュールを確認。文化庁との協議を重ね、来年一月に第二回西胆振日本遺産推進会議を開催。一月末までに申請書類を提出し、審査とプレゼンテーションを経て、四月下旬の認定を目指す。

(市町村 2017-10-16付)

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