小・国語が全国上回る 函館市教委29年度学力調査結果(市町村 2017-10-23付)
【函館発】函館市教委は、二十九年度全国学力・学習状況調査の結果を公表した。小学校では、国語A・Bにおいて全道・全国平均を上回った一方で、算数A・Bは、いずれも全道・全国平均を下回る結果となった。中学校では、国語B以外で、全道・全国平均を下回った。
本年度の調査は、市内の小学校四十六校一千六百五十二人、中学校二十五校一千七百一人が参加した。
小学校における教科別領域の平均正答率をみると、国語Aは「書くこと」では全道・全国を上回った。一方で、ほかの領域は、全道・全国とほぼ同数値となった。
国語Bは「話すこと・聞くこと」「書くこと」で全道をやや上回り、全国とほぼ同じ数値。「読むこと」は、全道・全国とほぼ同程度となった。
算数Aは、全領域で全国をやや下回ったが、「図形」と「数量関係」では、全道平均をやや上回った。算数Bは「数と計算」が全道・全国と同程度で、「図形」「数量関係」は、全道・全国をやや下回る結果となった。
中学校における各教科の領域別の正答率について、国語Aでは「書くこと」「読むこと」で、全道・全国とほぼ同じ数値だった。一方、「伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項」では、全道・全国をやや下回った。
国語Bは「話すこと・聞くこと」「読むこと」「伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項」は、全道・全国とほぼ同じ数値だった。一方で、「書くこと」は、全道・全国を大きく下回った。
数学AとBについては、全領域で全道・全国を下回る結果となった。特に、Aの「資料の活用」では、全道・全国との差が開いた。
函館市教委は今回の結果を踏まえ、各学校におけるアクティブ・ラーニングの浸透を図る校内研修の改善・充実への支援や、小・中 連携による共同研究推進体制の構築、中核教員を対象とした研修会の充実などを通して、課題解決に努めていく方針。
(市町村 2017-10-23付)
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