士別市教委のCS推進方針 事務局校連絡会議を設置 来年度は4地区で導入 
(市町村 2017-10-18付)

 【旭川発】士別市教委は来年度、上士別、多寄、温根別、朝日の四地区でコミュニティ・スクール(=CS)を導入する。各地区で推進委員会を設置し、体制づくりに取り組んでおり、十月上旬には第一回四地区事務局校連絡会議を開催。各地区の進捗状況などを共有した。今後、学校運営協議会規則の作成や先進地視察などに取り組んでいく考えだ。三十一年度には士別中学校区、南中学校区でもCS導入を目指す。

 市教委の安川登志男教育長は、二月の市議会第一回定例会で三十年度に上士別、多寄、温根別、朝日の四地区、三十一年度には市内全域(士別中学校区、南中学校区)でCS導入を目指す考えを表明した。

 推進方針には「子どもの成長と先生の教育活動を支えるコミュニティ・スクール」「それぞれの地域にふさわしい学校運営協議会」「地域住民の生きがいとなる地域学校協働活動」を掲げている。

 その上で、本年度はCS導入への準備期間とし、体制づくりに向けて、コミュニティ・スクール導入促進事業や加配教員の活用、各地区ごとに推進委員会を設置するとともに、六つの学校支援地域本部を地域学校協働本部に移行させていく。

 現在、四地区への導入に向け、各地区で対象学校に推進委員会を設置。本年度は三回委員会を開き、情報共有や協議などを実施する予定となっている。また、四地区の進捗状況を共有する場として、四地区事務局校連絡会議を立ち上げ、十月上旬に初会合を開いた。今後、運営協議会の設置に向け、体制づくりや先進地視察などの準備を進めていく。

 また、市教委や推進委員会などが学校関係者や保護者、地域住民などに向けた研修会や各地区での説明会を開くほか、道主催の研修会への積極的な参加を呼びかけるなど、CS導入に向け、理解促進を図っていく。

 今後、教育委員会規則の改定、報酬にかかる対応、市街地地区CSの在り方の検討、コーディネーターの確保、教育課程の編成に向けた支援などに取り組んでいく考え。

 市教委の藤田泰昭社会教育課兼学校教育課主幹は「市にとっても、学校にとってもプラスになるような体制づくりを考えていきたい」と話している。

(市町村 2017-10-18付)

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