札体研が第２７回研究大会開く　好きになる体育を創造　指導と評価の一体化など成果発表

（関係団体 2017-10-16付）

参加者は研究討議などを通して、授業の質の向上を図った

　札幌市学校体育研究連盟（＝札体研、渡辺寛志委員長）は六日、札幌市立美香保中学校（中川清志校長）で第二十七回研究大会を開催した。研究主題「伸びて、分かって、好きになる体育活動の創造～評価から考える体育活動」のもと、中学三年生の授業公開などを実施。指導と評価の一体化や、個々の課題解決を重視した学習過程など、積み重ねてきた研究の成果を発表した。

　札体研では、研究の視点に、①子どもの自信につながる教師のかかわりと評価②誰もが楽しい教材化③個々の課題解決の場を明確にした学習過程―の三点を設定し、研究活動を推進してきた。

　研究大会では、授業公開のあと開会式を実施。渡辺委員長はあいさつで、二十八年度道学校体育研究大会札幌大会が成功したことを報告したほか、今大会について、中学校ブロックが担当していることを説明。「日ごろから地道に積み重ねている研究の成果をこの大会で十分発揮できると思う」などと述べた。

　続いて、富川浩ブロック運営委員長（札幌市立北都中学校長）が中学校ブロックの研究について報告。新学習指導要領において「豊かなスポーツライフ」が強調されていることを説明し「将来自分に合った運動の仕方を模索していけるよう、課題解決的な運動を一層推進することが重要」などと話した。

　研究討議では、札幌市立西野中学校の齊藤研介教諭が「前時とのつながりを大切にする」「個人で考える時間を確保する」などを踏まえて授業づくりを行ったことを説明したほか、授業について意見を交わした。

(関係団体 2017-10-16付)