石狩管内小中教頭会が学校経営研　子どもの貧困の実態学ぶ　講師に石狩局・村上次長

（関係団体 2017-10-18付）

１１０人が参加し、村上次長の講話を聴講した

　石狩管内小中学校教頭会（布施裕会長）は十二日、北広島市内石狩教育研修センターで学校経営研究会を開いた。約百十人が参加。石狩教育局の村上由佳次長による講話や研究協議を通して、自校の課題解決に向けた組織マネジメントについて理解を深めた。

　研究会は、保護者・地域に信頼される豊かな学校づくりを推進するため、第十四次三ヵ年継続研究の主題「生きる力を育む活力ある学校をめざし、いかに組織の活性化を図るか」の実現に向けて、研究交流を深めるとともに教頭としての職能の向上を図るもの。

　はじめに、布施会長があいさつ。小学校における外国語活動の時数の対応にふれ「校内の時数の管理などを行った上で、教頭を中心に業務を動かして対応していくようお願いしたい」と呼びかけた。

　来賓あいさつでは、村上次長、石狩管内教育長会の吉田孝志副会長、石狩管内小中学校長会の菅原裕行副会長がそれぞれ登壇した。

　続いて、村上次長が「子どもの貧困を考える」と題して講話。子どもの貧困とは、子どもが経済的に困窮した状況に置かれ、発達の諸段階における様々な機会が奪われた結果、人生全体に影響をもたらすほどの深刻な不利を負ってしまうことと定義した。

　北海道の子どもの貧困の現状については、日本財団の調査において、貧困率二三・七％と全国最下位に位置しており「貧困は次世代に連鎖するため、十分な教育を受けさせることで、連鎖を断ち切らなければならない」と話した。

　子どもの貧困への対応として、義務教育に関する支援では、学校をプラットフォームにして、学校教育による学力の保障、学校を窓口とした福祉機関との連携、地域による学習支援など、総合的な子どもの貧困対策を図ることを強調した。

　このあと、道公立学校教頭会研究大会空知大会の報告や、小中混合七分科会に分かれて研究協議を行った。

(関係団体 2017-10-18付)