【解説】大学入学共通テスト試行調査

（解説 2017-10-27付）

　大学入試センターは、大学入学共通テストの導入に向けた試行調査（プレテスト）を十一月十三～二十四日、全国の高校・中等教育学校約一千九百校で実施する。

　文部科学省が七月に公表した「大学入学共通テスト実施方針」では、三十二年度から実施される大学入学共通テストの問題作成や採点方法などについて、プレテストを通じた検証を行うこととされている。

　これを受け、大学入試センターでは、二十九・三十年度にプレテストを実施することとした。

　十一月のプレテストでは、マーク式問題を含め、知識の深い理解と思考力、判断力、表現力を一層重視した問題作成の工夫改善を行い、解答状況などを分析。また、記述式問題における形式面・内容面にわたる正答の条件の在り方や採点体制、採点期間などについて検証を行う。

　プレテストに参加する協力校数は、全国のすべての高校・中等教育学校の三八％に当たる一千八百八十九校、受検者数は十九万六百人（十月一日現在）。

　協力校は、十一月十三～二十四日の期間中、任意の日時に、各校でプレテストを行う。

　本道からは、七十二校、六千三百人が参加する。

　実施するプレテストは、記述式およびマーク式の国語（試験時間百分）と数学Ⅰ・数学Ａ（同七十分）。対象は二年生以上で、国語は六万九千人、数学Ⅰ・数学Ａは五万七千人が受検する。

　また、マーク式で世界史Ｂ、日本史Ｂ、地理Ｂ、現代社会、数学Ⅱ・数学Ｂ、物理、化学、生物、地学を実施（同各六十分）。原則三年生以上対象で、科目平均七千人が受検する。

　英語および受検上の配慮の在り方についての検証は、三十年二月に実施する予定となっている。

(解説 2017-10-27付)