【解説】児童虐待防止推進月間

（解説 2017-11-02付）

　毎年十一月は「児童虐待防止推進月間」。厚生労働省では、家庭や学校、地域など社会全般にわたり、児童虐待問題に対する深い関心と理解を得ることができるよう、期間中に児童虐待防止のための広報・啓発活動などの取組を集中的に実施する。

　その一環としてポスターやリーフレットなどを作成し、全国都道府県・市区町村、学校、警察など関係機関・団体に配布。

　ポスターなどでは「児童虐待は社会全体で解決すべき問題」であるとし、児童虐待の内容を解説するとともに、子どもの「不自然な傷や打撲のあとがある」や、保護者の「地域などと交流が少なく孤立している」といった児童虐待のサインを見落としていないか問いかけている。

　また、虐待を受けたと思われる子どもがいたとき、自分が出産や子育てに悩んだとき、子育てに悩む親がいたときには、児童相談所全国共通３桁ダイヤル１８９（いちはやく）に電話するよう呼びかけている。

　本年度も「児童虐待防止推進月間」標語を公募した。全国から寄せられた六千四百七十七作品から最優秀作品として、安間梓さん（愛知県）の作品「いちはやく　知らせる勇気　つなぐ声」を選定。厚労省作成の各種広報媒体に掲載するとともに、厚生労働大臣賞を授与する。

　六～十日は、厚労省が入る中央合同庁舎五号館の日比谷公園側窓ガラスに、児童虐待防止運動のシンボルであるオレンジリボンが浮かび上がるドレスアップを実施。二十二日には厚労省で、児童虐待防止対策協議会を開く。

　期間中は、関係府省庁・団体や地方自治体も様々な取組を実施。

　道内でも、児童虐待防止に関する講演会やオレンジリボン講演会、パネル展などが予定されている。

(解説 2017-11-02付)