【解説】どさんこ☆子ども全道サミット
(解説 2017-10-24付)

 道教委主催の「どさんこ☆子ども全道サミット」では、毎年度、子どもたちがいじめをなくすための「行動宣言」を全道に発信している。

 道教委は、十九年度から、子どもたちが自らいじめの問題を考える「ストップ・ザ・いじめ子ども会議」を開いてきた。二十二年度からは全道サミットを開き、いじめのない明るい学校づくりに向けた主体的な取組について協議。自らいじめ問題を考えることを通して、よりよい人間関係を築く基礎となる社会性や実践力を培うとともに、協議の結果を行動宣言として、全道に広く発信し、各学校におけるいじめの未然防止に向けた具体的な実践に役立ててきた。

 二十五年度サミットでは、望ましいネットコミュニケーションの在り方について考え、全道に向け「ちょっと待てその言葉、発信前にもう一度…」「SNSでも善悪の境界線を判断し、相手の気持ちを考えよう!」と呼びかけた。

 二十六年度は、ラジオパーソナリティーなどを講師に迎えたほか、テレビ会議システムでロンドン日本人学校と接続して開催。いじめられている人の周りができることについて協議し、「笑顔であいさつをきっかけにお互い話し合える関係を創ろう!」と行動宣言した。

 二十七年度は「人間関係を深めるためにレクや給食などを通じて全校の交流の輪を広げよう!」と行動宣言。

 二十八年度は「いじめがなく、みんなが行きたいと思う学校にするために、学級、学校のレクなどを通し交流の機会を増やすことで、コミュニケーションをとり、さらに相手の気持ちを理解しよう!」とまとめた。

 本年度のサミットで寄せられた意見は「道いじめ防止基本方針」の改定作業に反映される。

(解説 2017-10-24付)

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